オープンイノベーションによる研究開発テーマの早期事業化とその進め方

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プログラム

第1部. オープンイノベーションによる新規事業テーマ推進と管理の仕方

(2017年7月25日 10:00〜11:30)

 かつての日本の「もの創り」の成功体験から、機能別組織の擦り合わせが強みで、人材の育成も徒弟制度タイプのOJTが基盤でした。しかしグローバル化と価格破壊の流れの中で、一つの企業内で取り囲んだ技術がスピードを失い、陳腐化してしまいます。  これからは、技術を軸とししたビジネスモデルの構築がまず必要です。つまりその技術がどんな市場価値を生み、「いくら儲かるか?」です。新しい技術は、そのままビジネスには、なりません。 スピード・タイミングが大事です。そうすると「自前主義」から「オープンイノベーション」への発想のシフトが重要です。具体的には、 それぞれの企業、組織の強みを活かしてアライアンスする事です。 アライアンスは、相互理解のために、専任プロジェクトチームを作る事が必要です。 大切なのは、プロジェクトリーダーの任命と育成です。 プレゼンは価値を理解・共有する貴重な場です。パワーポイントでスライドを作る事ではなく練習が大切です。少ない枚数のわかりやすいスライドでビデオに撮って練習して振り返ります。 ユーザーを味方にする 最大の味方はイノベーションの理解者であるユーザーです。社内は敵です。特に上層部は、批判する事が仕事です。 新規分野ならなおさらです。プレゼンに必要な点は、ユーザーからの応援評価です。 会議メンバーに基礎知識がない場合は、まずユーザーにレクチャーの時間を作ってもらうことが必要です。

  1. テルモの紹介
  2. テルモのイノベーションの歴史
  3. これからの技術と価値
  4. スペックからバリューへの展開
  5. 従前の方法論の間違い
    1. 塗り絵のSWOT分析
    2. 旧態依然のPDCA
  6. 身近なイノベーションの実例
  7. アライアンスの成功例
  8. 気付いていない日本の素晴らしさ
  9. 開発者としての哲学

第2部. 早期事業化のためのオープンイノベーションにおける協業先の選定と組み方、進め方

(2017年7月25日 12:15〜13:45)

 昨今、企業のオープンイノベーション (以下、OI) の機運が高まっている。 OIでは自他の技術やアイデアを組み合わせて、更なるイノベーション獲得を目指すため、従来から共同研究・開発をしていた大学や企業とは別の、未知のパートナー探索が重要である。 サントリーグループは「人と自然と響き合う」という企業理念のもと、最高の品質を目指した商品やサービスをお届けし、世界の生活文化の発展に貢献するとともに総合酒類食品企業としてグローバルに更なる成長を目指しており、一層の飛躍を目指して、OIを推進している。  本講演では、パートナー探索の手法と共に、当グループの事業ならびに、OIの取り組みの一端を紹介する。

  1. イノベーションと環境変化
    1. 環境変化
    2. オープンイノベーションとは
  2. 弊社の事業概要
    1. 事業概要
    2. サントリーのイノベーション
  3. 協業先の探索方法
  4. 弊社のオープンイノベーションの取組み

第3部. 早期事業化のためのオープンイノベーションの 社内体制整備とそのポイント

(2017年7月25日 14:00〜15:30)

 変化の激しい時代において、新規事業を自社だけで取り組むことは難しく外部連携は欠かせませんが、新規領域の開発に向けた社内体制を整える事も同時に大切です。新規事業の難しさの根幹は (経営トップの意思) (社内外との連携力向上) (カオステーマの取り扱い) にあると考え、それを織り込んだ社内開発体制を築くことが肝心です。  オープンイノベーションに向けた社内開発体制つくりをムラテックの事例を基にご紹介させていただき、最後に社内外の連携力を高めるオープンイノベーション・ハブの試みをご説明します。

  1. ムラテックの紹介と全社開発マネジメントの構図
    1. ムラテックの紹介
    2. 全社開発マネジメントの構図
  2. 新規事業とオープンイノベーション
    1. 新規商品・事業の事例
    2. なぜ、今オープンイノベーションなのか
    3. 新規事業取り組みの難しさ
  3. 新規事業創出に向けた社内体制整備
    1. コアの明確化 (プラットフォーム技術)
    2. 将来を読む (ロードマップ)
    3. カオスのマネジメント (ステージゲート)
    4. オープンイノベーションに向けた社内体制つくり
  4. オープンイノベーションの留意点と成功のポイント
    1. オープンイノベーションの留意点
    2. 相互の信頼関係に基づいたパートナーシップ
    3. チャレンジを是とする企業風土

第4部. オープンイノベーションによる研究開発テーマの早期事業化と実施ポイント

(2017年7月25日 15:45〜17:15)

 顧客ニーズの高度化や多様化、企業間との競争激化、研究開発期間の短縮要求、投入資源の限定という環境の中、社内外のリソースを柔軟に絡めることで、新しい商品やサービスを作り出すオープン・イノベーション活動が注目を浴びています。  大阪ガスは、オープン・イノベーション活動に早期から取り組み、その実績を上げて きています。 ここでは、大阪ガスのアウトサイドイン型オープン・イノベーション活動オープン・イノベーション活動を通して、研究開発テーマの早期事業化とその実施ポイントにつ いて紹介します。

  1. 自社のスタンスを知る (大阪ガスの事例紹介)
  2. オープン・イノベーション室の設置
  3. オープン・イノベーション活動に必要なメンバーの人数とその適性
  4. 研究課題 (外部から調達したいニーズ) 把握のためのキャラバン活動
  5. ニーズをウオンツに変換
  6. 技術探索のためのマッチング活動の事例
  7. 提案された技術の見極め方法
  8. オープン・イノベーション活動の課題とその解決策
  9. オープン・イノベーション活動による副次的効果
  10. 進化するオープン・イノベーション活動

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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