(2017年8月30日 10:00〜11:30)
研究開発テーマには、そのゴールイメージから、一般的に短・中・長期に分類されます。短期テーマは、対象が明確で成果の定量性が具体的なため、結果の評価が判り易いとの特徴があります。一方、そういった点が曖昧ながら、リターンの潜在的な魅力の大きさに期待したテーマを中・長期テーマと区分しています。そもそも、短・中・長期テーマは別物ですか?との問題定義から議論を深め、「何を持って遅延」と評価するかの議論が必要です。 本講演会では、主に中・長期テーマを対象とした「遅れ」に関するマネージメントや対策の考え方について取り上げ、明るく爽やかで前向きな意識のもと大胆な方向転換・起動修正に関する当社の考え方や施策につき例示を含む話題・情報を提供します。
(2017年8月30日 12:15〜13:45)
人工知能やIoTに代表される新たな情報通信技術の進化は日々激しくなってきているが、それらの進化はICT産業のみならず、医療・化学・自動車などあらゆる産業の基盤に変化をもたらしている。ICTの進化は従来から行われている研究開発のテーマ設定自体や研究開発の手法にも大きな変化を与えており、今まで先行していたと思っていたテーマや手法が既に時代遅れになるケースも出てくると考えられる。 今回のセミナーでは、遅れてしまった研究開発テーマの原因を分析し、どうテコ入れして立て直していくかを考察してみることで、それぞれの企業の研究者が元気に研究開発にまい進できるようになることを願うものである。
(2017年8月30日 14:00〜15:30)
昨今、さまざまな業界において今までにない革新的な技術が求められている。一方で革新的な技術は予測通りの成果が出ることは少なく、むしろ研究開発の遅延や計画の見直しが起こることが多い。特に化粧品業界は流行産業という一面もあることから、短期間かつタイムリーに研究成果を求められることが多く、研究開発の遅延はそのまま市場参入の機会を失うことになるため、研究開発と商品戦略を常にしっかりと結びつけることが重要である。 そこで、化粧品の研究開発についての考え方や当社が行っている技術開発への取り組みについて事例を交えながら紹介し、研究テーマの設定から見直しの方法、さらに継続判断の仕組みについて説明する。
(2017年8月30日 15:45〜17:15)
研究開発の遅れ対策はすなわち広義にはRDの生産性向上ということであり、それはRDマネジメントの古今東西変わらぬ重要課題である。 その取り組み方は業種やテーマの性格で異なるであろうが、今回は演者が経験している化学系素材メーカーでの基本的にBtBの業態の立場から、新規テーマ・既存事業ないし周辺テーマという分類の中でのRD生産性向上 (成功確率向上、計画遅れ防止) を考えるときの重要ポイントと考え方、およびRD現場での有効な開発マネジメントの例について紹介する。