本セミナーでは、微粒子の分散安定化、ポリマーブレンドやポリマーコンポジットにおけるSP値の活用法について、界面活性剤や分散剤の選定、表面改質法なども交えながら、基礎から分かりやすく解説いたします。
ナノ粒子・微粒子の材質や形状の多種・多様化とともに、その分散化に苦慮する場合も多くなりました。分散安定化には、何よりも溶媒/樹脂による粒子表面のぬれ性、分散剤/樹脂の溶解性および吸着性の三者間で最適なバランスをとる必要があります。 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) は、ぬれ性や溶解性の重要な尺度ですが、より精密な分散安定性の制御には、SP値の兄弟分である表面エネルギーや酸塩基特性などの活用が不可欠です。最近、これらのパラメータは、インバースガスクロマトグラフィー法や計算ソフトなどの開発により手軽に求められるようになりましたが、まだ十分に生かし切れているとは言えません。 本講座では、ぬれ・分散から安定化までの各工程における、溶媒/樹脂、分散剤および粒子の表面修飾法などの最適な組み合わせについて、様々なパラメータを活用し、最新の応用事例を交えて基礎から平易に解説します。