本講演では、官能評価を計画、実施する際に気をつけることや、分析に対する考え方について、におい評価に関する研究動向や成果の紹介などを交えて初心者にもわかりやすく解説する。官能評価が人の快適性をつかむ上で非常に有意義な手法であることを、強く深く感じられるような内容となっている。
受講によって、官能評価を計画するための注意点、実施の際の留意事項、そして分析に当たっての基本的考え方や分析手法の概要が習得できる。
- 官能評価とは
- 刺激と感覚
- 刺激と五感
- Weber – Fechner則とStevens則
- 官能評価の計画
- 計画における考え方
- 目的をはっきりする
- 目的に応じた手法を選ぶ
- 2点試験法・3点試験法
- 一対比較法
- 評定尺度法 (SD法・QDA法)
- 分析を含めた計画を立てる
- 評価者 (被験者) について
- どのような人を採用するか
- 専門家か一般人か
- スクリーニングの必要性
- 何人採用すればいいのか
- 評価における留意点
- 試料に関すること
- 提示順の影響
- 情報に関すること
- 教示や先入観の影響
- 尺度に関すること
- 言葉の認識の影響
- 疲労と安全について
- 順応に気をつける
- 官能評価の分析
- 分析の基本的な考え方
- 分析手法
- データの性質
- 記述統計と推測統計
- 2点嗜好法の比率の検定例
- t検定をつかむ
- 分散分析をつかむ
- 官能評価例に取組んでみる
- おわりに