微小液滴を使いこなすためには、接触角やぬれ性現象などの基本ルールを理解することが必要です。
本講座では、ぬれ・表面処理等に注目し、表面エネルギーを基本としたアプローチを丁寧に講習します。また、生産現場から研究開発・トラブルフォローといった実務上での取り組み方について、実例を交えて解説します。初心者の方にも分かりやすく、基礎から学んでいただけます。
日頃のトラブルおよび技術開発に対する相談も個別に対応します。
- 微小液滴の性質
- 表面張力と表面エネルギー (ベクトルとスカラー量)
- サイズ効果 (接触角、粘性)
- 気液界面 (乾燥と対流)
- 飛翔、噴射、跳躍 (動的挙動)
- ピンニング (支配要因)
- 液滴の生成
- ジェット噴射 (液滴生成)
- 液滴凝縮 (液滴成長)
- 超音波噴霧 (液滴細分化)
- 液だれ (自由落下)
- 微小液滴のぬれ性
- ぬれ性の基礎 (接触角とは)
- ぬれ性の基本式 (Youngの式)
- 表面粗さとぬれ性 (Wenzelの式)
- 複合材料のぬれ性 (Cassieの式)
- ぬれ性の時間変化 (Newmanの式)
- 液滴成長の2つのモード (アイランド型と凝集型)
- 液滴の乾燥と対流 (ウォータマーク:乾燥痕)
- エネルギーとしての濡れ (接触角θよりもcosθ)
- ピンニング効果 (ぬれ分布の抑制)
- 時間濡れ (高速カメラ観察)
- 動的濡れ性 (前進、後退角)
- 液滴の付着と拡張性
- 表面エネルギーの測定方法 (分散、極性成分)
- 付着エネルギーによる解析 (Dupreの式)
- 拡張エネルギーによる解析 (Sパラメータ、円モデル)
- 産業上の応用
- インクジェット技術
- ペースト技術
- 洗浄技術
- コーティング
- 表面処理
- 撥水化と親水化処理
- 表示パネル
- バイオサイエンス
- 質疑応答 (日頃の技術相談)