暗黙知は企業活動にとって財産とも言うべき固有技術・技能を含んでいます。研究開発部門では際だって重要な内容が含まれています。従って、この継承のための作業をアウトソーシングすることは得策ではなく、自社内で継承、発展させることが求められます。まず必要なことは「暗黙知の形式知化の推進」です。形式知に変換できれば、学習や改善に役立ち、標準化すれば生産性の向上につながります。このようにして、企業の未来戦略としての暗黙知管理が可能となります。
このセミナーでは、暗黙知の存在から、形式知化の方法論までを学習します。セミナーは演習を中心に行いますので、自ら考え、体験しながら認識を深めると同時に実践力を養うことができます。
- Introduction
- なぜ暗黙知継承が大切か
- 暗黙知管理のシステム化を考える
- 暗黙知とは何か
- 暗黙知があると何が起こるか
- 暗黙知の定義
- 暗黙知の4つの種類
- 暗黙知の4つの階層
- 暗黙知はなぜ生まれるか、どう扱えばよいか
- 暗黙知継承に必要なことは何か
- 暗黙知を形式知に変換する方法
- 暗黙知を形式知に変換する方法論
- 暗黙知を含む行動をドキュメント化する (演習)
- 作業手順書から教育用手順書への転換
- 教育用手順書から技能分析表への転換
- 暗黙知をインタビューで引き出す方法論
- 暗黙知インタビューの実践演習 (演習)
- 暗黙知形式知化の実例
- 形式知に変換できない暗黙知の扱い方
- ベテランの行動特性を探る
- 表現できないということの意味
- 行動を表現することの限界
- 考え方、思考パターンの明瞭化による解決の仕方 (演習)
- 感覚、感性の基準獲得による解決の仕方 (演習)
- 成功確率を向上させる解決方の仕方 (演習)
- まとめ~暗黙知の継承をどう進めるか~
- 継承の仕組み、組織の構築
- 継承方法の確立に向けて
- 全体討議、質疑応答