本セミナーは、消費財対象の販促や営業力強化のためのセミナーではありません。BtoBビジネス企業において、具体的に「顧客価値創造ビジネス」を進めるためのマーケティングセミナーです。
経済産業省発行の2010年度版「ものづくり白書」では、日本の高い技術力をグローバル市場での付加価値に結び付ける取り組みが重要であり、新興国と価格競争をする従来のビジネスモデルでは「売れない、儲からない」状況に陥ってしまうと述べられています。
つまり、市場としての新興国で勝ち抜くためには、本質的な「マーケティング力=顧客価値創造力」の強化が不可欠です。一般にマーケティング力とは、市場調査や販促が主体のように考えられている面がありますが、実際には、源流 (企画・開発段階) から「顧客が得たいと考えている価値」を創造して、それをうまく顧客に提案・提供することが重要なのです。
本セミナーでは、源流マーケティング力強化としての下記ポイントを解説します。
- 自社ビジネスの本当の顧客は誰かを明確にする。
- 本当に顧客が得たいのは、モノではなく、「顧客価値」である。
- 技術力は、この顧客価値実現の「裏付け」であり、「信頼性確保」の手段である。
- ライバルと差異化するのは、モノの価格や性能だけではなく、「顧客価値」である。
- 営業テクニックで売るのではなく、「顧客価値・顧客の利益」を訴えて買ってもらう。
- 商品や自社の強みのPRでは、「顧客価値」を訴える。
これらの点について、多くの事例で解説し、演習を通して、習得して頂きます。
- グローバル経営でのマーケティング力強化の目的
- グローバル市場での競争における課題
- 企業経営理念とマーケティングの関係
- 源流 (企画・開発段階) マーケティングの重要性
- 顧客価値創造経営の基本的考え方
- 【自分、自社のビジネスをマーケティング的に認識する演習】
- 商品・事業別に「本当の顧客はだれか」を考える
- 顧客とは?
- 顕在顧客と潜在顧客、顧客の顧客
【具体的商品で「顧客は誰か」を考える演習】
- 「本当に顧客が得たいものは何か」を考える
- ニーズとは?
- ニーズの構造、ニーズ発生のメカニズム
- 顧客の経営戦略、社会ニーズ、潜在ニーズを重視
【顧客の経営戦略から、新ビジネスを考える演習】
- 顧客に提供する「コト」、ライバルと差異化する「コト」を考える
- 顧客に提供するのは「モノ」ではなく、「コト価値=顧客価値」である
- ライバルと差異化するのは、「コト価値=顧客価値」である
- 色々な商品・ビジネスにおける「コト価値=顧客価値」の事例
【プロセスシートを使った「コト価値=顧客価値」を考える演習】
- マーケティング力で顧客が喜ぶ新商品・新ビジネスを考える
- 効果的に新商品・新ビジネスのアイディアを出す方法
【プロセスシートを使ったアイディアを出す演習】
- 本当の市場と自社のポジションを見極めて、効果的に価値を訴える
- 市場のセグメンテーションと勝てるターゲティング
- BtoB市場での情報収集の方法
- 会社の強み・商品の特徴 (顧客価値) のPRのしかた【事例紹介】
- 戦略的・組織的な顧客志向活動 (マーケティング活動) の方法
- マーケティング志向の事業戦略の構築方法
- 新商品企画書作成のポイント
- 効果的な顧客価値創造のプロセス
- まとめと質疑応答
- 自分、自社のビジネスをマーケティング的に再認識する演習