リチウム電池用導電助剤の開発と分散技術

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プログラム

第1部 カーボン系導電助剤の開発と分散性の制御

(2017年8月8日 10:30~12:00)

 カーボンブラックは古くから使用される基礎的な炭素材料であるが、詳細はあまり知られていないのが実情である。  今回、カーボンブラックの基礎から最新の導電用途向け開発まで、図表、写真を中心に分かり易く解説する。見た目にはただの黒い粉にしか見えないカーボンブラックの「違い」を、是非とも感じていただきたい。

  1. カーボンブラックとは
    1. カーボンブラックの炭素材料における位置付け
    2. カーボンブラックの物理化学特性と評価法
    3. カーボンブラックの表面性状
    4. 特殊なカーボンブラック
  2. カーボンブラックの製法
    1. オイルファーネス法
    2. その他の製法
  3. カーボンブラックの需要と用途
    1. カーボンブラックの需要
    2. カーボンブラックの用途
  4. 各用途におけるカーボンブラックの役割
    1. タイヤ向け
    2. 導電用途
  5. 会社紹介
  6. LiB向け導電開発
    1. LiB向けカーボンブラック
    2. 電池評価結果
  7. その他 開発取り組み
    1. 旭カーボンの開発取り組み
    2. 評価法開発
    3. カーボンブラックの異物分析事例紹介
  8. まとめ

第3部 カーボンナノファイバー系リチウムイオン電池用導電助剤の開発とその特徴

(2017年8月8日 12:50〜14:30)

 リチウムイオン電池の高性能化に導電助剤も一役を担っている。  本講演では、カーボンナノファイバー (気相法炭素繊維) VGCF®ついて、構造と物性、分散方法と分散性評価手法のポイント、分散電極特性と電池性能の向上効果について、メカニズムや市場のトレンドを絡めて解説いたします。  カーボンブラックやカーボンナノチューブ等の他導電助剤の物性に基づく導電助剤としての役割の違い、併用効果についても解説します。

  1. リチウムイオン電池・導電助剤の市場動向
    1. リチウムイオン電池・導電助剤の市場動向
    2. リチウムイオン電池の用途別使用環境と要求特性
    3. 導電助剤の種類と物性、役割分担
  2. 気相法炭素繊維VGCF®の特徴
    1. 気相法炭素繊維VGCF®の製法
    2. VGCF®の物性、特徴
  3. 電極スラリー中への分散
    1. 電極スラリーへのVGCF®を含む導電助剤の分散方法
    2. 分散性の評価手法
  4. リチウムイオン電池へのVGCF®を含む導電助剤の添加効果とメカニズム
    1. 電極特性の改善
    2. 低抵抗化、高速充放電特性の改善
    3. 充放電サイクル寿命の改善
    4. 低温及び高温特性の改善
    5. 高電圧耐性
    6. Si系負極材での電極膨張の低減と寿命改善
  5. 纏め

第3部 リチウムイオン二次電池の電極作製プロセスを事例にしたアセチレンブラックの分散技術

(2017年8月8日 14:40〜16:20)

 本講座では、導電性炭素材料の中でもアセチレンブラックの特徴や用途展開について解説する。  また、近年のリチウムイオン二次電池で要求されている高エネルギー密度化に向けたアセチレンブラックの分散技術について電極作製プロセスを事例に紹介するとともにリチウムイオン二次電池の高性能化に向けた次世代アセチレンブラックの開発について研究事例を交えて紹介する。

  1. 導電性炭素材料
    1. 材料の多様性と用途
    2. カーボンブラックとは
    3. リチウムイオン二次電池用炭素導電剤の役割
  2. リチウムイオン二次電池用炭素導電剤としてのアセチレンブラック
    1. アセチレンブラックの特徴
    2. アセチレンブラックの粉体特性が分散性に及ぼす影響
    3. アセチレンブラックの分散性が電池性能に及ぼす影響
  3. リチウムイオン二次電池の電極作製プロセスとアセチレンブラックの分散技術
    1. アセチレンブラックの分散性向上技術のご紹介
    2. 次世代アセチレンブラックとリチウムイオン二次電池の高性能化
  4. まとめと今後の展望

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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