細胞シート作成と品質評価・新規凍結保存法

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会場 開催

本セミナーでは、細胞シート工学の基礎から、器材開発、臨床応用への展開について解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部. 3次元培養 (細胞シート) を生体内環境に近い状態で培養するコツ

(2017年7月24日 10:00〜12:00)

 ティッシュエンジニアリングの発展により種々の方法を用いた3次元培養が行われている。生体同様の3次元組織の培養には酸素・栄養の供給と老廃物の除去を可能とする灌流培養や物理的負荷が必須である。  本セミナーでは細胞シート工学を中心に最先端の3次元培養方法を紹介する。

  1. ティッシュエンジニアリング
    • ティッシュエンジニアリングのストラテジー
    • 細胞シート工学
    • 細胞シート積層化
    • 拍動心筋組織の作製
  2. 3次元組織培養
    • 既存インキュベータ内での培養と生体内環境の相違点
    • 3次元組織の虚血限界
    • 血管網導入方法の現状
    • 細胞シートへの血管網導入
    • 3次元組織の灌流培養
    • 立体臓器作製を目指した取り組みと展望

第2部. 細胞シートの保管・輸送・保存の技術

(2017年7月24日 12:50〜14:50)

 再生医療研究の進展に伴い、組織の再生が現実的になってきた。特に細胞シートを用いた再生医療は、心筋、網膜、皮膚など特定の部位の再生に大きな進展を見せている。そこで、これらの組織の再生医療を産業化するためには、これらの細胞シートや細胞組織構造体を保存・輸送する技術が重要となってくる。  今回は、特に凍結保存を中心に、細胞シートの保管・輸送・保存についての技術に関して述べる。

  1. 細胞シートと再生医療
    • 細胞シートと組織再生
    • 再生医療製品の保管・輸送について
  2. 細胞の凍結保存
    • 既存の凍結保存技術 (緩慢凍結法とガラス化凍結法)
    • 新しい凍結保存技術
  3. 組織・細胞シートの凍結保存
    • 新しい凍結保存法による細胞・細胞シートの保存
  4. 展望とまとめ

第3部. 細胞シートのための統合的評価手法の開発

(2017年7月24日 15:00〜17:00)

 再生医療は今後期待される医療技術の1つである。しかし現状、その有効性を事前に予測するマーカーがほとんどない。一方、近年の目覚ましい分子測定技術の進歩のおかげで、最新装置による迅速かつ正確なデータが取得できるようになっている。しかし複雑な細胞の機能や特徴を単一のマーカーのみで評価することは困難であり、多数の分子 (ファクター) の複合的な相互作用を見ることによって、細胞の品質を正しく評価できると考えられる。  本講演では、自己軟骨細胞シートの有効性マーカーの研究開発の一例をご紹介するとともに、品質評価のために必要なシステムについて議論したい。

  1. 再生医療について
    • 背景~近年の研究の発展~
    • 細胞ソース~胚性幹細胞と体性幹細胞~
    • レギュラトリーサイエンス
    • 市場と周辺産業
  2. バイオマーカーの重要性
    • バイオマーカーの種類と測定方法
    • データベースの構築
    • 医療経済効果について
  3. 統合的評価手法の開発
    • 細胞シートによる治療
    • ゲノム構造異常検出手法
    • 遺伝子発現パネルによる有効性予測
  4. 今後の展開について

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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