本セミナーでは、細胞シート工学の基礎から、器材開発、臨床応用への展開について解説いたします。
(2017年7月24日 10:00〜12:00)
ティッシュエンジニアリングの発展により種々の方法を用いた3次元培養が行われている。生体同様の3次元組織の培養には酸素・栄養の供給と老廃物の除去を可能とする灌流培養や物理的負荷が必須である。 本セミナーでは細胞シート工学を中心に最先端の3次元培養方法を紹介する。
(2017年7月24日 12:50〜14:50)
再生医療研究の進展に伴い、組織の再生が現実的になってきた。特に細胞シートを用いた再生医療は、心筋、網膜、皮膚など特定の部位の再生に大きな進展を見せている。そこで、これらの組織の再生医療を産業化するためには、これらの細胞シートや細胞組織構造体を保存・輸送する技術が重要となってくる。 今回は、特に凍結保存を中心に、細胞シートの保管・輸送・保存についての技術に関して述べる。
(2017年7月24日 15:00〜17:00)
再生医療は今後期待される医療技術の1つである。しかし現状、その有効性を事前に予測するマーカーがほとんどない。一方、近年の目覚ましい分子測定技術の進歩のおかげで、最新装置による迅速かつ正確なデータが取得できるようになっている。しかし複雑な細胞の機能や特徴を単一のマーカーのみで評価することは困難であり、多数の分子 (ファクター) の複合的な相互作用を見ることによって、細胞の品質を正しく評価できると考えられる。 本講演では、自己軟骨細胞シートの有効性マーカーの研究開発の一例をご紹介するとともに、品質評価のために必要なシステムについて議論したい。