(2017年7月24日 10:30〜12:30)
このところの化粧品開発は、付け心地や塗布する時の使用感を快適にするために、中味技術の差別化方法を求めて試行錯誤を重ねています。使用感は官能評価の不確実性を反映するため、大量の消費者試験データを重ねても、重要な技術情報が埋もれてしまう失敗事例はどこのメーカーも経験しています。 使用感の知覚要素を一つずつ分類し、機器測定データとして整理してゆくと、消費者の使用感に関わる知覚要素はいくつかの簡単に測定できる物性で分類できることが分かります。 近未来には、これらの知覚と物性要素の間の複雑な関係を不確実性要素も含めて解析することに人工知能が活躍しますが、現代は、「人工知能が開発した化粧品」のキャッチコピーにより消費者の使用感も嗜好性も強く左右される時代です。 化粧も化粧品も、美肌を演出することにより得られる明るい今日と明日につながる夢と希望と楽しさが不可欠です。つまり、安心感を演出する情報が決め手です。
(2017年7月24日 13:15〜14:45)
主観評価に基づいた機器評価法が構築できれば、化粧品原料のぬり心地の特長や、多数の化粧品における開発品のぬり心地の位置づけを把握することができる。 本セミナーでは、化粧品のぬり心地を機器評価するための取組みについて紹介する。
(2017年7月24日 13:30〜14:45)
化粧品を皮膚に塗布する際に感じるテクスチャ (塗布触感) に着目して、「被験者による主観評価」ではなく「機械計測に基づく客観評価」を指向した研究開発の最前線を紹介します。 皮膚および触感覚の力学特性を解説したのち、パウダーファンデーションおよびエマルジョンファンデーションを対象とした塗布触感評価の実例を交えて解説します。