第1部 48Vエコドライブシステムの市場可能性
(2017年7月24日 10:00~11:30)
コンチネンタルは、マーケットごとに異なる市場要求や技術課題の理解、それに対応する技術開発がグローバルサプライヤーの役割と考える。
また、近年、2025年ごろの本格的な環境規制強化、またEVへの本格移行までの中継ぎとして、システムコストを抑えつつ、燃費やエミッションの改善を図る48VマイルドHEVシステムの存在感が高まっている。
今回の講演では、その48Vシステムを含む電動化技術について、主要マーケットのHEV/EVトレンド予測、独自の取り組み、技術ロードマップを紹介する。
- なぜ電動化が必要か
- モチベーション
- ワールドワイドでの規制動向 (燃費、排ガス)
- 市場動向 (電動車両の販売台数の推移予測)
- ワールドワイドでの市場動向
- 各エリア (主要国) 別の市場動向
- 技術紹介
- 48Vハイブリッドシステム
- 48Vハイブリッド車の狙い
- 48Vハイブリッドシステム搭載試作車の紹介
- 主要部品の概要使用の紹介
- 成果 (燃費、排ガス)
- 48Vハイブリッド車、高電圧ハイブリッド車、電気自動車用のモータ、インバータ、DC/DCコンバータの今後の技術動向の紹介
第2部 自動車48V化の技術要素開発と今後の展開
(2017年7月24日 11:40〜13:10, 13:50〜17:00)
未だ、次世代自動車において、48V系電源システムが主流になるのか、過渡的な技術なのかという結論は出ていない。
今回は様々な市場動向調査、並びに各社の動き、そして実際に電源設計した評価結果の視点から、48V系電源システムの未来について示唆する。まずは「どうして48V系システムは燃費向上効果があるのか」というシンプルなメカニズム説明から入り、回生ブレーキ、アイドリングストップ機構等、どのシステムが最も燃費向上効果があるのかについても明確化する。さらに、本システムの最も重要なキーテクノロジーである、DC – DCコンバータ、48V系インバータ、リチウムイオンバッテリ寿命問題の3視点から切り込み、その解決法について解説を行う。
特にアウディが採用した初の48Vシステムを持つQ7について、その戦略の裏側を探る。
- 自動車用48Vシステムの概略
- 従来車両、日本国内ハイブリッドカーとの違い
- 48Vシステムのメリット・デメリット
- 48Vシステムが自動車の燃費に与える影響
- 車載用48Vシステムのメリットとデメリット
- エネルギー回生、アイドルストップと48Vシステムの燃費改善効果比較
- 車載用48Vシステムに対する各完成車メーカ・サプライヤの動き
- 48Vシステムに対するサプライヤの動き
- 48Vシステムに対する完成車メーカの動き
- 48Vシステム用補機類 (電動パワーステアリング・電動コンプレッサ等) に対するサプライヤメーカの動き
- 48Vシステムが導入される具体的な車種予測
- ストロング・ハイブリッドシステムが導入される具体的な車種予測
- 48Vシステムの適用効果
- 48Vシステム適用が効果的な車種
- 48Vシステムとストロング・ハイブリッドシステムとの導入費用比較
- 48Vシステム用補機類の全種類表記表
- アウディA3 Sportback e – tron試乗記 (試乗から欧州のストロング・ハイブリッド車戦略を読み解く)
- 電動ターボチャージャの概略
- 電動ターボチャージャの基本
- 電動ターボチャージャのプロトタイプ紹介 (アウディ事例)
- 電動ターボチャージャに要求される技術要件
- 48Vシステムにおける電動ターボチャージャ