本セミナーでは、触覚フィードバック技術について基礎から解説し、ディスプレイ、スマホ、車載コックピット、医療機器に向けた開発事例について詳解いたします。
(2017年7月27日 9:40〜11:00)
触覚フィードバックは、手の動作に合わせた提示が求められますが、センシング用のデバイスと触覚フィードバック用のデバイスを、共に装着すると可搬性・携帯性や操作性が損なわれるため、小型化が求められています。 本講演では、触覚フィードバックに用いる振動アクチュエータを、センシングにも併用するアクティブ骨導音センシングについて述べ、これまでの研究成果である関節角度・手形状・指先接触力の推定手法について紹介します。
(2017年7月27日 11:10〜12:30)
近年、衣料・化粧品だけでなく、医療・ロボティクス、バーチャルリアリティなどの分野で触覚の重要度が増しています。触覚は、さまざまな脳機能に関わる上、あらゆるヒューマンマシンインタフェースにも関わることから、理学的にも工学的にも重要度がさらに高まると考えられます。 本講座では、ヒト触覚の力学的・神経科学的理解といった触覚の基礎と触覚センサ/ディスプレイなどの応用技術を紹介した上で、触覚によって感じられる質感や商品の使用感感についてこれまで取り組んできた事例を紹介します。触覚による水や皮膚などの物質認知のメカニズムから、触感に着目した化粧品、自動車・情報機器用材料・スポンジ・樹脂材料の開発の事例までを具体的にお話します。
(2017年7月27日 13:10〜14:30)
超音波を用いて何も身に着けていない皮膚に触覚を提示する空中ハプティクスの技術は、様々な分野で注目され始めている。本講座では、空中ハプティクスの原理から技術の現状、応用可能な分野と現時点での課題までを解説する。
(2017年7月27日 14:40〜16:00)
タッチパネルは、一般にタッチする面が固く平らであるため正しく操作できたという実感がない、意図とは異なる場所に触れて誤入力してしまう、といった問題があります。これらの問題を解決するために、ユーザに操作したという感覚を与える、押し込みができるタッチディスプレイを開発しています。 本講座では、押し込みが可能なタッチディスプレイの開発の取り組みをご紹介いたします。
(2017年7月27日 16:10〜17:30)
体感のデジタル化に向けたプラットフォーム展開に関連し、産総研が開発した世界初・最先端の3D触力覚テクノロジーを中心に、「触力覚」技術の実用化を支える各種アクチュエータを分析、今後アクチュエータに必要とされる性能と機能について解説する。 製品化および製品化を支える触力覚デバイス部品に関する課題・仕様を検討し、アクチュエータの性能・適性について考える。