第1部
微粒子分散・凝集の基礎
(10:30~12:00)
微粒子分散系の安定性はDerjaguin-Landau-Verwey-Overbeek (DLVO) 理論をもとに定量的に評価されます。この理論のキーワードはゼータ電位 (分散促進因子) とハマカー定数 (凝集促進因子) です。これら2つのパラメタの求め方を含めてDLVO理論の徹底理解をめざします。
- 界面電気現象とゼータ電位
- 微粒子の表面電荷と表面電位
- 微粒子周囲の拡散電気二重層
- 電気泳動移動度の測定
- ゼータ電位 (分散促進因子) の求め方
- Smoluchowskiの式、Hückelの式、Henryの式
- 緩和効果を考慮した式
- 液滴、高分子電解質、柔らかい粒子 (高分子で覆われた粒子) の電気泳動
- 分散系の安定性を評価する方法
- 微粒子間のファンデルワールス相互作用:ハマカー定数 (凝集促進因子)
- 微粒子間の静電相互作用
- DLVO理論
第2部
微粒子分散体の製造方法 (その理論と製造技術)
(13:00~16:30)
皆様が扱っている顔料や粉体が、どのような方法で合成されているかを論じた上で、条件によっては練肉工程を省略できる例を省略する。
顔料SLURRY状態からのTUNK FLUSHING SYSTEMを詳述する。
- 顔料・金属粉体の合成例 (どの製造工程で凝集が発生しているか)
- 有機顔料の合成方法と工程別粒径
- 金属粉,CaCO3の合成方法と工程別粒径
- FLUSHINGの原理と成功させるためのKey Point
- 練肉・分散に関する理論的考察
- 練肉工程に関する基礎知識 (粒子結晶、酸塩基理論 etc.)
- CRUSHINGとSHEARINGの差違
- 使用試料の簡便にできる酸・塩基度の判定方法
- 微粒子分散体を生産する為の具体的手法
- 練肉機械の分類
- ナノ練肉・分散工程に活用されている具体的機械名
- ナノ練肉・分散機械に要求される特性値 (冷却・摩耗・トラブル)
- 三本ロールミルとビーズミル
- 3本ロールミルのKey Word、最適ベース粘度、最新ロールの仕様
- ビーズミルの変遷,最新のビーズミルと使い方、最適条件の見つけ方
- ナノ分散体の安易な評価方法 (PET FILMとBAR COATER)