クレンジング化粧品開発の為の求められる使用感評価と製品開発のポイント

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本セミナーでは、皮膚洗浄の基礎から解説し、使用感評価、製剤化に関して専門家が分かりやすく解説いたします。

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プログラム

第1部.「クレンジング・洗顔料開発のための皮膚洗浄の基礎と評価手法」

(2017年7月25日 10:30~12:30)  クレンジング化粧品はメーク汚れを落とすものと消費者の使用目的は明確です。しかし商品形態やメーク汚れを落とす力の程度など、様々なものが存在しています。洗顔料をあわせて使用することを推奨する商品もあります。消費者は、どのようにメーク汚れを落としたいかニーズにあわせて上手に使い分けています。  クレンジングに求める消費者ニーズをヒントに、メーク汚れを落とし、肌を清浄に保つことに関する、洗浄の基礎とその評価方法を様々なクレンジング化粧品を例に説明します。

  1. クレンジング・洗顔の目的
    1. クレンジング化粧品の使用目的
    2. 洗顔料の使用目的
  2. クレンジング化粧品の種類と洗浄特性
    1. クレンジングローション
    2. クレンジングジェル
    3. バイコンティニュアスクレンジング
    4. クレンジングオイル
    5. 乳化系クレンジング
    6. 洗顔料
  3. 洗浄目的にあわせた皮膚測定
    1. 汚れ落ち測定
    2. 皮膚コンディション測定
    3. 心地よさにつながる測定
    4. その他の皮膚測定
  4. 製品開発につなげる洗浄評価の注意点

第2部.「事例を交えたクレンジング化粧品に求められる使用感の設定・評価」

(2017年7月25日 13:15~14:45)

 クレンジング化粧品は、使用率や使用頻度が高く、安定した市場をもつ優秀な商材です。一方、洗顔は日常行為の一部であり、洗顔の生活文化史上の位置づけは日本特有の経過があり、今日の洗顔やクレンジング化粧品に対する価値観もこれらの積層を無視しては語れません。  クレンジング化粧品を含めスキンケア化粧品の使用感は、商品とお客さまとの直接的なコミュニケーションをとる重要な要素であり、満足感や連用を促しリピートに直結する特性でもあります。クレンジング化粧品がお客さまに好まれ、リピートを勝ち取るためには入念な使用感の設定が欠かせませんが、そのためにはお客さまの要望をお客さま自身の声から収集し、正しく解釈して商品に反映させることが大切です。ところが、お客さまの使用現場での使用実態は要望とはそぐわない部分もあり、お客さまの真意を確実に捉えることも重要になります。  以上、これらのことを踏まえて実際の仕事としてどう進めるか、具体的な事例を通じて、失敗から得られた知恵の財産も含めて実際的な方策を紹介したいと考えます。

  1. クレンジング化粧品市場俯瞰
    1. 洗顔の美容法上での位置づけ
    2. 優秀な商材としてのクレンジング化粧品
  2. 日本における洗顔美容の文化的背景
    1. 日本人の洗顔大好きの由来
    2. 洗顔文化史 – 上代の神話から江戸の銭湯文化、明治の変容 -
  3. クレンジング化粧品における使用感の考察
    1. クレンジング化粧品の使用感の価値
    2. 美容法からみたクレンジング化粧品とその使用感
    3. 危うい使用実態と洗顔料の宿命
  4. クレンジング化粧品の使用感へのお客さま要望とその反映
    1. 使用感へのお客さまの声の収集と声の実態
      • 厳しい声
      • 裏腹の現実
    2. 声の真意の翻訳と使用感設計への反映
  5. めざす使用感の実際
    1. クレンジングフォームの使用感
    2. オイルクレンジングの使用感
  6. 質疑応答など
    1. 参考書籍の案内
    2. 質疑応答
    3. 追加質問などへの対応

第3部.「消費者価値を具現化するクレンジング化粧品製剤化のポイント」

(2017年7月25日 15:00~16:30)

 商品開発の面白さは、社会的に有用性のある商品を、独創性のある視点・技術を活かした形で市場に提案できることにあります。  1985年、花王が初めてメイクを洗い流して落とす「メイク落とし」を提案して以来、女性の洗顔習慣は変わり、メイク落としの市場が広がりました。それから現在に至るまで、私たちは消費者のさまざまな生活の不充足を掘り起こし、それを解決することで、新たな商品提案につなげています。  メイク落としの商品開発の歴史において、私たちがどのような課題に着目し、技術開発によって解決してきたのかをお話しします。

  1. はじめに
  2. 水、油、界面活性剤を用いた製剤を理解するための予備知識
  3. メイク落としの市場の発展につながった製品とその技術について
    1. 界面活性剤の会合構造を利用したメイク落としの技術
    2. ノニオン性界面活性剤を利用したメイク落としの技術
    3. 耐水性の高いオイル型メイク落とし製剤の技術
    4. バイコンティニュアス相を利用したメイク落とし製剤の技術
  4. 技術開発の方向性と今後の展望

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)
136-0071 東京都 江東区 亀戸2-19-1
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