第1部. 米国における機能性食品・健康食品の規制と参入の留意点
(2017年7月7日 10:00〜11:30)
- 米国の機能性表示制度の全体像
- 米国ダイエタリーサプリメント制度のスキーム
- 同制度が制定された背景・目的 (消費者教育)
- 日米の表示制度を比較
- ダイエタリーサプリメント制度導入後の米国内の動向
- 同制度のもと行なわれる「構造・機能強調表示」とは
- 「構造・機能強調表示」を行なうための要件
- FDAガイドラインのポイント
- 「構造/能強調表示」に求められる科学的根拠とは
- 同制度のもと可能な表示内容
- 実際に米国の小売店頭で売られている商品の表示事例
- 米国の表示・広告違反事例
- 同制度をめぐる問題点
- 届出制 (登録制) の義務づけ
- 有害事象報告の義務づけ
- 質疑応答
第2部. ブランドを活かした機能性食品の研究開発・マーケティングの国内外展開事例
(2017年7月7日 11:45〜13:15)
日本では「特定保健用食品」に加え、米国の届出型機能性表示制度を参考にした「機能性表示食品」が誕生したことにより、機能性食品市場はさらに大きく発展してきた。
このように機能性食品が乱立していく中、差別化のポイントとなるのが、研究開発の効率とブランドを活用したマーケティング戦略である。これらについて事例を踏まえて解説する。
- 機能性食品の状況
- 国内外の機能性食品の市場
- 日本と諸外国の機能性食品制度の違い
- 機能性食品の効率的な研究開発とマーケティング戦略
- トクホ/機能性情事食品の仕組み
- 開発ターゲットと機能性素材の選定
- データ取得・申請/届出のポイントと注意点
- ブランドを活かした国内外マーケティング事例
- 機能性食品開発の今後
- 機能性食品素材の課題
- 今後の国内外機能性食品市場に向けて
第3部. 機能性食品における海外マーケティング戦略と広告表現
(2017年7月7日 14:00〜15:30)
機能性表示食品において、いかにして商品開発から販売に至るまでのマーケティング戦略を練るべきか、その実践手法について解説する。さらには、機能性表示食品においてどのような 広告表現が可能となるのか、具体事例を用いて詳細説明を行う。
- 機能性表示食品における実践的なマーケティング戦略について
- 機能性表示食品においてどのような広告表現が可能になるのか?
第4部. 機能性食品におけるハラル対応と留意点
(2017年7月7日 15:45〜17:15)
17億人を超える人口を抱え、経済成長の著しいイスラム諸国では、生活を便利にする食品 (加工食品、冷凍食品、外食など) への需要増加は一巡し、生活を豊かにする食品 (機能性食品・健康食品、輸入食品) への需要が爆発的に増加する段階に達している。しかし、機能性食品等は、微量の有効成分の製造過程におけるハラルの確保、イスラム市場開発が難しく、多くの企業はその対応に苦慮している。
本講演では、機能性食品におけるハラル対応と留意点を整理する。
- イスラム市場の魅力
- 人口規模の大きさ、急激な経済成長、食料品市場規模の拡大
- 加工食品への需要増大
- イスラム市場の変質
- 国民所得の増加、可処分所得の増大
- 食品周辺分野の需要増大
- ハラル制度の概要
- ハラル制度とは何か
- ハラル制度の食品周辺分野への拡大
- ハラル制度の難しい点
- 宗教性の強さ、フードチェーン・中間投入・派生物の概念、結果責任の論理
- 機能性食品のハラル対応の難しい点
- イスラム市場開発の難しい点
- 制度の国際的な不整合性、互換性の欠如、非成文性、非科学性
- 機能性食品のイスラム市場開発の難しい点
- 先行事例
- イスラム市場における食品周辺分野
- トラブル事例
- トラブルの事例とその本質
- 結論
- 日本企業の採るべき対応