臨床医が製薬企業MR・MSLに望むこれからの情報提供方法

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プログラム

第1部. 臨床医を取り巻く全てのメディア接触と評価、情報ニーズを見通す

~医師メディア調査SDMRデータを材料に~

(2017年7月11日 10:00〜11:15)

 製薬企業の医療現場への情報提供の形が、MRの役割の変化やICTの進化、さらに医療現場環境変化などにより、ここ数年大きく変わろうとしている。 その中でも、製薬企業にとって最も重要な情報提供先は様々な調査を見ても臨床医であることは明白である。 本講演では、臨床医を取り巻く全てのメディアの到達状況を紹介し、製薬企業がメディア戦略をどのように考えるべきかについての議論の参考とする。

第2部. 医療現場が医薬品情報提供に望む、デジタル/非デジタルコミュニケーションのバランス

(2017年7月11日 11:30〜12:45)

 医療機関への医薬品情報提供において、製薬会社の医薬品情報担当者MR (medical representative) は重要な存在であると考えられる。しかし、現在「MR不要論」が叫ばれている事も事実である。その原因としてはデジタルソリューションによる情報伝達方法の変革は大きい。また、昨今のMRの関係する不祥事によるMRに対する世間の批判的視線、情報伝達におけるMRの独自性の低下は結果的に「MR不要論」に拍車をかけることになっている。  今回、マルチチャネルマーケティングの有用性が高まっている中、医療現場の1人として医薬品情報提供におけるデジタル/非デジタルコミュニケーションのバランスについて意見を述べたい。

第3部. 臨床医が製薬企業に望む病院訪問と情報提供方法

(2017年7月11日 13:30〜14:45)

 医師とMRとの間での情報共有のあり方について、薬剤情報提供の実際について、臨床医の立場で概説します。

第4部. 腫瘍内科医が必要とするがん治療薬および支持療法薬の情報とは

(2017年7月11日 15:00〜16:15)

 多くの分子治療薬、免疫チェックポイント阻害薬などが開発されている。新しいがん治療薬が標準治療に組み入れられたとき、がん治療医はどのように情報収集をし、患者治療に役立てていくのか、また、これら情報をどのように応用し、がんチーム医療を行っているのか、実症例を示しながら説明する。

  1. 腫瘍内科の業務内容
    • 外来、入院、外来化学療法センターマネジメント、コンサルテーション、院内がん治療整備
  2. 新薬 (がん治療薬と支持療法) の情報収集方法
    • 使用上の注意と重大な副作用
  3. がん診療ガイドラインと院内がんレジメン登録
    • 治療選択のための情報とレジメン作成のための情報
  4. レジメンオーダーから投与、副作用対策まで
    • チームで共有すべき情報とは
  5. 併存症のある症例に対するがん治療のリスク

第5部. 薬剤選定にあたり臨床医が製薬企業に望む医薬品情報およびその提供方法

(2017年7月11日 16:30〜17:45)

 遺伝子技術や製造法の進歩により毎年50種類ほどの新規薬剤が市場に登場している。特に分子標的薬や抗体製剤など治療ターゲットを定めた新規薬剤が増え、その効果は著しいものの高額であるという問題もある。一方、一定期間を経て特許切れとなった薬剤は、ジェネリック医薬品やバイオ医薬品として少し安価となり、市場に登場する。我々、臨床医は、専門家でさえも、使いこなすことが困難なほどの数の薬剤を、市場に出て速やか特徴を捉えて使うには効率よく情報を得る必要がある。インターネット、学会、研究会などを通じてオピニオンリーダーから知識を得たり、製薬メーカーの学術担当者を頼って効率よく医薬品情報を獲得したりすることが重要である。  本講演では、自身が日常臨床で実践し、感じていることについて私見を交えながら解説する。

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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