進化する自動車加飾の技術動向

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本セミナーでは、自動車の内装に求められる加飾デザインの要件と、自動車の価値を高める様々な加飾アプローチの中から、3つの台頭する技術の現状について解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 自動車内装に求められるプラスチック部品の加飾デザイン

(2017年6月30日 10:15〜11:15)

自動車内装のプラスチック部品の表面処理について、安心と愉しさをブランド価値として掲げているスバルのカラーデザイナーたちが、何を考え、どのようにアプローチして、お客様の期待を超える内装空間の実現を目指しているのか?事例を用いながら紹介いたします。

  1. スバルの考える提供価値について
    1. 安心と愉しさ
    2. スバルのデザイン戦略
    3. 自動車内装での表現の落とし込み
    4. カラーデザインの役割
  2. プラスチックの質感を高めるための表面処理手法
    1. 本物感の表現
    2. 手の込んだ表現
    3. デザイナーの取り組み
  3. プラスチック質感デザインの方向性
    1. 加飾表現に求められるもの
    2. グレードマネージメント
    3. 加飾デザインのアイデアソース

第2部 デザインの多様性・手触り感付与を実現するTOM工法

(2017年6月30日 11:30〜13:00)

熱成形加工の一つである真空成形が進化した3次元表面加飾工法 (Three dimension Overlay Method = TOM工法) の原理から応用、そして新しく創りだされる市場とその今後について述べる。

  1. 3次元表面加飾工法 (TOM工法) について
    1. TOM工法の原理とプロセス
    2. TOM工法の特徴
    3. 特徴を活かした適用例
  2. 加飾形態
    1. 貼合被覆方式
    2. 転写方式
    3. 昇華浸透方式
  3. TOM工法で使用される表皮材
  4. 手触り感付与
    1. エンボス加工された表皮材
    2. 芯材被覆により凹凸感の強調
  5. 活性化される市場
  6. 今後の展開

第3部 内装材の塗装レス化を加速する高輝度メタリック樹脂開発と内装材への展開

(2017年6月30日 13:50〜14:50)

 現在のプラスチック成形品の加飾法としては、射出成形した成形品に、別工程でめっきや塗装をする方法が用いられている。しかしながら、環境面および低コスト化のニーズから、加飾性を有する高輝度メタリック樹脂が注目されている。  そこで、我々は弊社の独自素材であるナノコンを用いることで、発色性、発色性を兼ね備えた高輝度メタリック樹脂を開発した。  当日は、弊社材料の特徴をご紹介するとともに、今後の展望について発表する。

  1. メタリック樹脂について
  2. メタリック樹脂を取り巻く環境変化
  3. NANOCONについて
  4. NANOCONメタリックの特徴
  5. 採用事例とサンプル回覧
  6. 今後の技術展開

第4部 インクジェットとロボットが目指す自動車への加飾

(2017年6月30日 15:05〜16:15)

 ここ近年、多様な業界からインクジェットによる加飾方法の引き合いと各メーカーとの協同開発が増えるなか、自動化が進む自動車に対しても、加飾方法の変化としてインクジェットの引き合いが増えている。塗装レス、塗装に関わる省エネルギー化を目指す回転塗装ロボットのエンジニアリングメーカーである弊社の取り組み、インクジェット技術とロボット・エンジニアリング技術を融合した加飾技術と今後の展開を交えながら紹介する。

  1. 高級車にみる自動車の内装・仕組と高揚感
    • 対して加飾レス・低コスト・樹脂加工のみのデザインによる運転時の心理的な違和感
  2. 最新塗装専用ロボットSWANの紹介
    • VR・3Dによるティーチングアシストの紹介
  3. カーブ表面へのロボットとインクジェット加飾機構
    • ロボットとインクジェットの関係とその進化、カーブ面動画・サンプル
  4. 様々なインクジェット加飾機構
    • 回転シャフト形状部品への加飾、インクジェット遮蔽技術
  5. インクジェットUVプライマー、ジェット・トップコーティングによるエンジニアリング加飾機構
    • エンジニアリングとインクジェットの実際、開発ステップ
  6. 今後の展望

会場

東京流通センター
143-0006 東京都 大田区 平和島6-1-1
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