ひとの価値観の多様化、多くの布が市場にある中で、どのようなテキスタイルが消費者の印象に残り、選択されるのかを考えたとき、測定機器によって得られる物性値と感性評価を併用して評価することが必要になります。そこで物性値によって布の持つ機能性を明確化し、風合い、高級感などの感覚の数値化によって、布の特徴を総合的に明確化するプロセスの重要性が求められます。 本講演は、布を自由に見て、触った時に感じる感性評価を念頭に、そこから布の特性を抽出するためには、どのような方法があるのかについて、事例研究を中心に解説します。