第3世代OLEDの開発と今後の展開

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従来、エレクトロニクスはシリコン半導体を基礎とした無機半導体によって、その機能発現が支えられてきました。その一方で、新しい可能性を目指して、無限の分子設計が可能な有機パイ電子系化合物を用いたエレクトロニクスに大きな注目が集まっています。特に有機発光ダイオード (OLED) は、その優れた発光特性から次世代の情報表示端末、大型TVや照明用途として大きな期待が寄せられています。  本講演では、九州大学で開発された熱活性化遅延蛍光 (TADF) による新しい発光機構を用いた第3世代OLEDの現状と今後の展開についてお話し致します。TADFは有機化学、計算科学、物性物理の連携により研究開発が大きく進展し、現在では、量子化学計算を用いた精密な分子設計によって100%の電気 – 光変換が可能となりました。

  1. イントロダクション
    1. OLEDの材料の発展
    2. TADFの黎明期
  2. TADF材料の開発
    1. 分子設計
    2. 高効率デバイス
    3. 青色TADFデバイス
    4. 高耐久化
  3. TAF機構
    1. TAF機構の原理
    2. 多色化と白色デバイス
  4. まとめ
    1. 今後の展開

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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