エクセルギーの基礎と使い方を完全理解 2日間セット

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プログラム

2017年7月25日「エクセルギーの基本的な考え方とその効果的な使い方」

 我々が日常エネルギーと称しているものには様々な形態があり、コージェネレーションシステムを例にとれば熱・電気・化学の3つが関与しています。経済産業省の技術戦略マップでも、「時空を超えたエネルギー利用技術」として、これら熱・電気・化学エネルギーの3形態間の相互変換による質の向上や最適運用に係わる技術が挙げられています。エネルギー3形態を議論する場合、「量: (エンタルピーの概念) 」と「質: (エクセルギーの概念) 」の2つの指標が重要です。特に劣化した熱のエクセルギーは未利用のまま廃熱として膨大な量が捨てられており、減らすだけではなく電気や化学反応と組み合わせて増進・再生を図る技術オプションも考えていく必要があります。  成熟・高度化した優れた省エネ技術をもつ日本は、この分野において理論と実践的な事例の双方において国際的にリードしており、その概念の根幹について図式的に理解を深めていただきます。  本講座は基礎編として、3形態いずれにも適用できる計算方法について具体的な演習を交えながら解説し、2日目の実践的利用編につなげていきます。

  1. 序論 エネルギーシステムの創造におけるエクセルギー視点の重要性
  2. 熱力学の基本法則とエクセルギーの理解
    1. 熱力学の基本4法則
    2. エネルギー保存則・エクセルギー
  3. エクセルギーの算出方法
    1. 物理的なエクセルギー
    2. 化学的なエクセルギー
    3. 仕事 (電気) ・運動のエクセルギー
  4. エネルギー変換とエクセルギー
    1. 熱力学コンパス
    2. エクセルギー率
    3. エクセルギーによるエネルギー変換の理解
      1. 燃焼
      2. 燃料電池・ガスタービン
      3. ヒートポンプ
      4. 化学再生
  5. まとめ

2017年7月26日「事例と演習で学ぶ開発・生産現場のエクセルギー活用法」

 わが国では、これまで多くの識者がエクセルギーの重要性を訴えてきたにも拘わらず、企業の現場で有効に活用される事例は、ほとんど存在しなかった。  開発や生産の現場でエクセルギーを活用するための要素技術をコンパクトに体系化した、本講座の「エクセルギー解析法」は、導入企業において著しい効果が認められている。

  1. エクセルギーのエッセンス
    1. エクセルギー理論のエッセンス
    2. エクセルギー解析法のエッセンス
  2. エクセルギー解析の事例
    1. 生産プロセスのエクセルギー解析
      1. 蒸気利用プロセス
      2. 圧縮空気利用プロセス
      3. 燃焼炉のプロセス
    2. 開発プロセスのエクセルギー解析
      1. エンジン出力の増強技術
      2. ヒートポンプ技術
      3. 電気自動車または燃料電池自動車の技術
        (紹介事例については、機密情報等との関係で、変更させて頂く場合があります)
  3. エクセルギー解析の演習
    1. 生産プロセスのエクセルギー解析法
    2. 開発プロセスのエクセルギー解析法
      (時間的な制約から、演習の目的は基礎的なエクセルギー解析法の習得となります)

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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