世界半導体業界が凄まじい動きで変化している。そして、半導体も、装置も、材料も、提案型のビジネスに変化してきている。この提案型のビジネスに対応するにはどうしたら良いのか。本講演では、まず、パラダイムシフトやイノベーションを正しく定義する (イノベーションとは技術革新などではない) 。次に、世界半導体業界および装置業界を展望する。さらに、IoTやAI時代には半導体産業がどうなっているかを述べる。最後に、装置、部材、材料メーカーが、今後どのような羅針盤を持ってビジネスを行っていくべきかを論じる。
また、最後に、現在世間の耳目を集めている東芝メモリを取り巻く状況と行く末についての言及する。
- はじめに
- 問題提起 (2030年に生き残っているには何が必要なのか?)
- パラダイムシフトとイノベーション
- パラダイムシフトとは何か
- イノベーションとは何か
- 破壊的イノベーションとは何か
- 新市場型破壊と低コスト型破壊
- 世界半導体産業の展望
- 世界半導体産業は成長を続けるのか
- 微細化はいつまで続くのか
- 日本半導体産業はなぜ壊滅したのか
- インテル、サムスン電子、TSMCのバトルの行方
- 中国半導体産業の動向
- 世界半導体製造装置産業の展望
- 露光装置業界 (EUVの時代は来るのか)
- 光源メーカー・ギガフォトンの奮闘
- ドライエッチング業界 (ラムリサーチが快走中)
- 洗浄装置業界 (スクリーンのシェアがピークアウト)
- 装置ビジネスが提案型にパラダイムシフトした
- 提案型に変化したビジネスに装置や材料メーカーはどう対応すべきか
- 何がイノベーションを妨げているのか
- 全員がマーケッターになれ
- 国際学会はマーケテイングの絶好の機会である
- IoTおよびAI時代の半導体産業
- IoTの本質とは何か
- AIの本質とは何か
- IoTおよびAI時代に半導体産業はどうなるのか
- 装置、材料、部品メーカーはどう対応するべきか
- まとめと提言
- 東芝メモリを取り巻く現状と行く末