本セミナーでは、金属の表面処理技術について、化成処理の反応メカニズム、皮膜の作用効果など基礎から分かりやすく解説いたします。
化成処理とは酸性水溶液中で金属素材をエッチング (酸化) し、これに付随して起こる還元反応により皮膜が素材上に析出させる処理方法です。よって金属素材表面に酸化物層が存在していても、エッチングしながら (酸化膜を除去しながら) 皮膜が析出するため、概して高い皮膜密着性が得られます。 本講座ではリン酸亜鉛処理をはじめとする種々のリン酸塩処理を中心に、化成処理における皮膜析出反応機構および析出皮膜の皮膜特性について解説します。