本セミナーでは、プロジェクション技術の光学系について基礎から解説し、プロジェクションマッピング、ヘッドアップディスプレイ、デジタルサイネージなど空間、立体物への投影技術と応用技術の最前線を解説いたします。
(2017年7月13日 10:00〜11:30)
可視光半導体レーザーの高輝度化によってレーザーを光源としたプロジェクターが実用化され普及が進んでいる。レーザープロジェクターによって発展したプロジェクション技術について、6P3D (6 primary 3D) 方式の3Dレーザーシアターを中心に、半導体レーザーの高輝度化とレーザープロジェクター、これらがもたらすバリュー (価値) について解説する。
(2017年7月13日 12:10〜13:40)
プロジェクタはコンパクトな機器で大きな画面が得られる特徴を持っています。液晶ディスプレイと異なり映像に縁を持たないため、複数のプロジェクタ映像を連結するマルチプロジェクションで巨大な画面を作れることも魅力です。また、最近は立体物に投影するプロジェクションマッピングも普及してきています。これらの複数の映像を継ぎ目なくつなげたり、立体物に自然に投影したりするには映像を幾何補正し、位置あわせすることが重要です。 本講座では、その基礎となるカメラを使った映像の幾何補正技術の解説を行うと共に、マルチプロジェクションやプロジェクションマッピングに必要な位置あわせ技術について紹介します。また、投影のための場所を取らない・まぶしくないという長所を持つ超短焦点プロジェクタを使う場合の利点や留意点についても説明します。
(2017年7月13日 13:50〜15:20)
建築物などに映像を投影するプロジェクションマッピングは広く普及し、欠かすことのできない視覚メディアの一つとみなされるようになってきた。一方、これらは拡張現実感 (AR: Augmented Reality) の学術領域で20年ほどに渡っておこなわれてきたプロジェクション型ARの研究で培われた技術がベースとなっている。 本講座では、動く立体対象への投影技術を含む投影像の位置合わせや色補償といった、プロジェクションマッピングにおいて模様のついた立体面の見えを自在に変更することを実現する技術について解説するとともに、同研究分野における最新の技術動向について紹介する。
(2017年7月13日 15:30〜17:00)
表示素子の小型化や光源の性能向上によりプロジェクタの小型化が進んでおり、小型化されたプロジェクタはマイクロプロジェクタやピコプロジェクタと呼ばれている。この技術の応用例として手のひらサイズのプロジェクタやスマートフォンなどの携帯端末への搭載例などがでてきている。 プロジェクタ技術にはいろいろな方法があるが、その一つであるホログラフィックプロジェクションは一般にはあまり知られていないが、極めてシンプルな構成でプロジェクタを構築することができるため小型化に適している。 本講演では、ホログラフィックプロジェクションの基礎と実際の実装方法について概説する。