本セミナーでは、機能性色素の基礎から解説し、機能性色素の応用・活用のポイントについて詳解いたします。
近年、光電子材料として多くの有機色素が活用されている。このような色素は機能性色素と呼ばれ、表示材料やエネルギー変換材料としての重要性は、今後ますます増加すると考えられている。色素分子そのものの性質を決定する分子の電子状態は、市販の分子軌道計算ツールにより予測や検討が可能になった。染色など、分散状態で色素を活用する場合は、このような手法を用いることで効率的な開発や設計ができる。一方、色素の使用形態が粉末や薄膜などの固体状態の場合は、固体構造や、その構造に起因する分子間相互作用の影響などの予測はまだ難しい。そのため、このような場合の開発手法はいまだ試行錯誤的であり、その方向性も明確ではない。 本セミナーでは、機能性色素の利用において重要と考えられる基礎知識を、分子の状態と固体の状態に分けて学び、開発や生産の現場で起こりうる課題の解決に向けた考え方や評価手法などを紹介する。