スマートフォンなどの情報通信機器の普及によって、世の中の情報の流れが大きく変化し、いつでもどこでもネットにアクセスし、情報をやりとりする時代となった。それらの情報はデータとして蓄積され、ビッグデータとよばれている。データサイエンスはビッグデータを処理・分析し、そこから価値を創造するための新たな学問分野である。データサイエンスは国際競争力の源であり、世界中でこの分野の人材が求められている。日本での人材不足は深刻であり、滋賀大学ではこの分野の人材育成に乗り出した。
本講演では、日本の企業で求められるデータサイエンスについて概観する。
第1部
- データサイエンスとは
- データサイエンスの3要素 (統計学、情報学、価値創造)
- 新たな経済的資源としてのビッグデータ
- データサイエンティストの育成
- 諸外国におけるデータサイエンティスと育成の現状
- 日本におけるデータサイエンティスト育成の今後
- 逆Π型人材としてのデータサイエンティスト
- 横串の技術と縦串の技術
- 実際のデータを用いた価値創造教育
- 企業や自治体との連携
- 滋賀大学が提供できるデータサイエンスのノウハウの概要
第2部
- データサイエンス注目の実例
- プロ棋士v.s.囲碁AI
- 病気の診断
- 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ (研究者は文献に学ぶ)
- 最近のデータサイエンス技術
- データサイエンス実用例
- 注意事項:従来の知識も大事