高屈折率材料の設計、屈折率測定、その応用

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プログラム

第1部 有機無機ハイブリッド材料の創製 – ナノ分散化技術と屈折率制御 -

(2017年6月29日 10:30〜12:30)

 高分子に無機物を添加すると双方のエネルギー準位が異なるため、相分離が生じ、分子レベルで混和することはない。演者らは、高分子を予めシランカップリング処理することで、無機物との混和性が飛躍的に改善できることを見出した。得られた材料は、高分子でもなく無機物でもないユニークな特性をもつハイブリッド材料となる。  今回は、紫外線遮蔽能をもち、屈折率の高いチタニアを用いて樹脂とのハイブリッド化を行った。チタニアのナノ分散化とハイブリッドの光学的性質 (紫外線カット、高屈折率化) について紹介する。

  1. 高分子樹脂の光学的性質
    1. 研究背景として
      - 高分子樹脂の光学的性質 -
    2. 材料の高屈折率化を図るためには
      - 屈折率制御・色収差制御 -
  2. 有機・無機ハイブリッド材料とは
    1. ハイブリッドの利点
    2. ハイブリッドの調製方法
      - 総論として -
  3. ゾル-ゲル法によるハイブリッドの調製
    1. ゾル-ゲル法の利点
    2. ゾル-ゲル法による複合化方法
  4. 有機高分子/チタニアナノハイブリッド材料の創製
    1. チタニアナノハイブリッドの光学的性質
      - 紫外線遮蔽能・屈折率制御 -
    2. ハイブリッドの微細構造
  5. 本講のまとめ

第2部 有機チタン化合物を使用した 高屈折率材料の設計と応用

(2017年6月29日 13:15〜14:45)

 有機チタン化合物の中においてチタンアルコキシド等は高い反応性を有する化合物として知られている。  本化合物は水を用いて部分縮合反応することによってオリゴマー体を形成し、熱処理によって均一な酸化チタン膜を形成することが可能である。この度弊社ではこのチタンオリゴマー体を用いた高温処理で得られる酸化チタン膜形成材料、低温処理で得られる酸化チタン膜形成材料の2種を開発した。  これら化合物の高屈折率膜としての応用を中心に有機チタン化合物の反応性にも言及した講演を行う。

  1. 有機チタン化合物の概要
    1. 有機チタン化合物とは
    2. 有機チタン化合物の反応性
    3. 有機チタン化合物の応用分野
  2. 有機チタン化合物を使用した酸化チタン膜
    1. アルコキシドとキレート
    2. モノマーとオリゴマー
  3. チタンオリゴマーを用いた高温焼成型高屈折率膜形成材料
  4. チタンオリゴマーを用いた低温焼成型高屈折率膜形成材料

第3部 屈折率測定の原理と実際

(2017年6月29日 15:00〜16:30)

 材料の屈折率測定は古くから数多く行われてきたが、必要な精度で必要なデータを効率良く得るのは案外と難しい。利用できる試料のサイズと形状、要求される屈折率の精度、屈折率を知る必要のある波長域や光学的異方性の有無など、様々な要素を考慮して適切な測定法を選択する必要がある。  本セミナーでは、屈折率測定の原理と、固体試料に適用可能な代表的な屈折率測定法について講義する。

  1. はじめに
    • 屈折率とはなにか
    • 実用材料の屈折率
    • 光学的異方性
    • 屈折率の波長分散
  2. 屈折率測定の原理
  3. 屈折率測定の実際
    • 臨界角法
    • 最小偏角法
    • 液浸法
    • 干渉法
    • クラマース・クリーニヒ解析
    • 楕円偏光解析法 (エリプソメトリ)
    • プリズムカップリング法

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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