本セミナーでは、実用プロセスで重要なスラリー特性と評価をできるだけ専門用語を用いずに解説いたします。
(2017年6月9日 10:00〜11:30)
近年、エレクトロニクス製品に代表されるように多くの新製品は、いずれも微粒子・ナノ粒子などからなる濃厚分散系を用いたプロセスを経て製品化される。しかし、いずれの分散系も粒子濃度が高いが故に光をプローブとする従来法を適用することは難しく、十分な評価が行われていないのが現状である。 本講では、分散性や分散安定性の定義など基礎的事項の説明だけでなく、実用粒子分散系の最新評価手法について解説する。濃厚分散系を扱う技術者の方で評価を行いたくても適当な手法がなくて諦めておられた方に聴講して頂ければ幸いです。
(2017年6月9日 11:40〜13:00)
微粒子は固体でありながら気体とともに舞ったり、液体のようにコップに入れたりすることができます。 このような粉体、微粒子を正しく扱うためには、粉の性質や粒子間の付着力について知る必要があります。液相中においてはDLVO理論を学習することにより、スラリーの分散・凝集のメカニズムが理解できます。また、化学的な表面処理方法を知ることにより、ハンドリング性の向上、特に分散性の改善や制御技術に活かすことができます。さらに粉砕操作を用いたメカノケミカル処理についても実験例で概説します。
(2017年6月9日 13:40〜15:00)
スラリー (粒子分散液) は、セラミックスや化粧品、医薬品、食品など幅広い産業分野で使われています。このときスラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に制御することで所望の特性を有する製品を製造することが可能となります。 本講座では、スラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に制御するために、粒子分散・凝集状態を的確に評価できる技術について解説します。
(2017年6月9日 15:10〜16:30)
スラリーの分散性評価や塗布工程での問題解決法に役に立つ、粘度、動的粘弾性による評価法ついて解説します。 粘度や動的粘弾性は、数式の理解だけでは実務へ応用することは難しいことが多い学問です。本セミナーでは、粘度、動的粘弾性それぞれのパラメーターがスラリーのどのような性質や状態をとらえているのかをモデルにより理解し、分散性評価や工程での問題解決に応用できる基礎力を身に着けることがねらいです。