プレス加工における潤滑技術の基礎と実際

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本セミナーでは、潤滑技術の基礎から解説し、適切な潤滑油の選定、トラブルと未然防止策・対応策、最新開発動向について詳解いたします。

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プログラム

プレス加工において、潤滑油は摩擦・摩耗の低減、仕上げ面の向上、工具寿命の向上等、大変重要な役割をしています。しかし、このような潤滑油の役割を理論的に理解している技術者は少ないと言えます。 この講義では、まず、潤滑油がどのようなメカニズムで摩擦・摩耗、焼き付き低減させているのかを、原子・分子の世界にまでさかのぼって学びます。つぎに、これらの基礎的な理論を実際のプレス加工に適用した事例を学びます。基礎から応用までを系統立てて理解することによって、実際の生産現場において、最適な潤滑油の選び方・使い方ができるようになります。  非常に厳しい加工条件の場合には、最適な潤滑油を使用しても満足な結果が得られないということもしばしば発生します。このような場合は、金型自体の材質変更、あるいは表面処理の活用も必要となります。金型材質、表面処理をうまく活用すると、最終的には潤滑油を使わないドライプレス加工も可能になります。そのドライプレス加工の最先端の開発状況についても紹介します。

  1. 潤滑技術の基礎の基礎
    1. 摩擦・摩耗が発生するメカニズム
    2. 潤滑油が摩擦・摩耗を低減するメカニズム
    3. 潤滑油はどのような物質で構成されているか
    4. 潤滑油の代表的な添加剤とその作用機構
  2. プレス加工における潤滑技術の基礎
    1. 摩擦界面への潤滑油の導入メカニズム
      1. 動粘性効果 (くさび効果と絞り膜効果) による導入
      2. 被加工材の表面凹凸による導入
      3. 潤滑剤の吸着被膜による導入
    2. 摩擦界面における潤滑油の作用機構
      1. 流体潤滑・境界潤滑・混合潤滑
      2. ミクロプールメカニズムの存在とその効果
  3. 実際のプレス加工における潤滑技術
    1. 絞り加工における潤滑技術
    2. しごき加工における潤滑技術
  4. 金型材質変更による潤滑技術の向上とドライプレス加工の最前線
    1. セラミックス工具の活用
    2. DLC膜コーテッド工具の活用
    3. CVDダイヤモンド膜コーテッド工具の活用
    4. 焼結ダイヤモンド工具の活用

会場

江東区産業会館
135-0016 東京都 江東区 東陽4丁目5-18
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