EU (欧州医薬品庁:EMA) はPharmacovigilance (PV) に壮大な計画を構想していた。即ちPVのガイドラインとして16本のEU GVP Moduleを制定し、EU域内での規制の統一を図るとともに、Eudravigilanceをupgradeし、EU HQ (即ちEMA) と各Member States (MS) の二本立て (新薬申請方式にみられる中央申請と相互認証、National 認証が好例) を排して申請、承認および (PV) 規制のEUとしての一本化を図る事であった。順調に進展していたこの (予定された) 理想像と突如起こったBrexitが与える影響について考察したい。
EU GVP Moduleの全体および改訂予定のModuleを理解するともに、 (予定されていた) Eudravigilanceの最終型を理解する。さらに企業としての準備すべき対応策を理解する。これまでのTimetableに従った完了時期について理解する。他方BrexitによるPV行政に対する影響 (あくまでも予想であるが) も推察する。
- 変更予定のGVP Module
- 旧版と更新版との比較、更に変更点は何か?
- Module II: PMSF
- Module V: RMP
- Module VI: Reporting
- Module VII: PSURI
- Module IX: Signal Management
- Module XVI: Performance Index
- Module 変更のポイント
- 企業としてEudravigilanceのrevise 更新に対して (日本企業として) 準備しておくべき事
- 従来のEudravigilance update計画を理解する
- Change Management
- Business Rule
- Falsified Medicineに対するEMAの対応
- ISOの影響
- Brexitにより影響を受けるPharmacovigilanceは?
- QPPVとEEA
- EMA所在地
- EMA Inspectionと MHRA Inspection
- 英国籍のEMA職員
- 英国でのDirective違反を罰せられるか?
- 最も影響を受けるEMA組織 PRAC
- MHRAとEMA (MHRAの影響力)
- Hard Exitと Soft Exit
- 資金面の影響
- Brexitと製薬企業
- 開発
- 新薬申請
- 生産
- 物流と販売