昨年あたりからの、VR関係技術の進展には目覚ましいものがあります。このようなVR体験の臨場感を向上させるためには、その環境の中に自分がいるという感覚を増強する必要があります。
そのための一つの可能性が触覚提示です。ニンテンドースイッチにHD振動という高品位の振動触覚が搭載されたことからも分かるように、これからは、いかに質の高い触覚を提示するかが求められることになります。
これまでの触覚提示技術を概説し、これからの触覚提示に求められるものについてご紹介します。
- VRにおける触覚
- 注目されてきたVRの分野において、触覚はどういう価値をもつのか?
- 触覚という感覚
- 触覚とはどういう感覚か? 振動?変位?温度?痛み? それとも??
- 皮膚感覚の使われ方
- 触覚ディスプレイの分類
- どういうときに、視聴覚よりも触覚が有利に利用できるか?
- 振動触覚
- 振動だけで、どの程度リアルに触感を再現できるのか?
- 超音波による空中への触感提示
- 何もない空間への触覚の提示と、立体映像との組み合わせ
- ヘッドマウントディスプレイと触覚
- VR空間内での臨場感を向上するにはどうすればいいか?
- AR/MR環境での情報入力と触覚
- シースルー型の情報提示装置への入力に、触覚はどう関わるか?
- 触覚を介した人の行動誘導