免疫チェックポイント阻害剤の併用療法と奏効率低下のメカニズム

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プログラム

第1部. がん免疫療法とは – 今後のトレンド予測も含めて -

(2017年6月13日 10:30〜12:00)

 免疫チェックポイント阻害剤が注目されて数年が経過した。現在開発はどこまで進み、どのように進んでいくのかを解説する。

第2部. 抗CD4抗体と抗PD-1/PD-L1抗体の併用によるがん免疫療法

(2017年6月13日 12:45〜14:45)

 我々は、制御性T細胞をはじめとする広範なCD4陽性免疫抑制性細胞を除去することで、抗腫瘍CD8+ T細胞応答を介する強力な治療効果が得られることを見いだし、固形がんに対する臨床治験をスタートした。  本講演では、抗CD4抗体の免疫学的作用機序を概説するとともに、抗PD-1/PD-L1抗体や抗CTLA-4抗体などとの併用免疫療法の可能性を紹介する。

  1. 生体内におけるがん免疫応答:免疫療法の原理
    • リンパ節における腫瘍反応性CD8+ T細胞応答の誘導
    • 腫瘍組織におけるCD8+ T細胞依存的ながんの排除応答
  2. 様々な免疫抑制性細胞・免疫チェックポイント
    • CD4陽性制御性T細胞とCTLA-4
    • 骨髄由来免疫抑制性細胞とPD-L1
    • その他の免疫チェックポイント
  3. 抗CD4抗体の抗腫瘍作用と免疫学的基盤
    • 前臨床における治療効果
    • 腫瘍反応性CD8+ T細胞応答に及ぼす影響
  4. 抗CD4抗体と抗PD-1/PD-L1抗体の併用療法
    • 前臨床における治療効果
    • 腫瘍反応性CD8+ T細胞応答に及ぼす影響
  5. 抗CD4抗体の可能性と課題
    • 強力かつ持続的な制御性T細胞除去効果
    • CD4+ T細胞を介する自己免疫毒性の回避
    • 新規感染症に対する液性免疫の減弱

第3部. 免疫チェックポイント阻害剤の奏効率バイオマーカーの開発

(2017年6月13日 15:00〜17:00)

 近年、免疫チェックポイント阻害療法を初めとする がん免疫療法が注目を集めている。しかし、十分な治療効果が発揮されないケースも多く存在しており、本講演では がん免疫療法の奏効率の低下に関わる機構および最近の免疫療法研究の動向などについて議論する。

  1. 奏効率低下のメカニズム:特に腫瘍微小環境における
    1. 免疫抑制
      • 免疫チェックポイント
      • Treg
      • MDSC
      • TAM
      • IDO/ARG
    2. ネオアンチゲン説
  2. 次世代がん免疫療法研究の最新動向
    1. 免疫抑制解除
    2. 免疫チェックポイント阻害剤
  3. 奏効率バイオマーカーの開発

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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