本セミナーでは、電解研磨技術を基礎からもう一度理解し直し、次いでパイプやタンクなどの具体的な電解研磨の方法、評価方法、ルージュ対策などを解説し、更に今後の最新電解研磨技術を解説する。
- 電解研磨の基礎知識
- 電解研磨の理論
- 電解研磨のもたらす効果、
- ステンレスの不動態化とはどういう事か
- 自然不動態化、薬品による不動態化、電解研磨による不動態化の違い。
- 電解研磨によって発生するトラブルや問題点
- 具体的な電解研磨技術
- 直管の電解研磨
- 各種継ぎ手類の電解研磨
- 内部に複雑な構造物があるタンクの電解研磨法
- 上部フルオープンタンクの電解研磨法
- 大型タンクの電解研磨法
- 古い設備の電解研磨による再生 (写真のみ)
- 医薬品製造設備の電解研磨
- FDAは電解研磨の定義をどのように考えているか
- バフ研磨と電解研磨の相違点
- クロムの濃縮による耐食性の向上
- 桁違いの脱脂能力とバフ粉の除去
- ルージュ発生の原因とその対策
- JIS G 3447 ステンレス鋼サニタリー管の問題点
- 23年も前から医薬品製造設備の表面処理は
電解研磨が最も優れていると主張している海外文献がある。
- 医薬品製造設備の電解研磨では
エンドユーザーが作成するバリデーションドキュメントを作成する為に
必要な技術資料を提出する必要がある、書類の雛形。
- 近未来のステンレス電解研磨に関する予測
- ES細胞、iPS細胞、自己骨格筋芽細胞などの細胞や、医薬品の原料となる物質を生産する細胞を培養する培養装置や、細胞搬送に用いられる容器などに関して、従来技術では表面に微視的な無数の傷が存在し、140℃の乾熱滅菌を施したとしても、細菌、ウイルス、マイコプラズマ等の汚染や他の細胞との交差汚染、パイロジェンの残留などの課題があり、電解研磨が一つのソリューションになる可能性がある。
- バイオ関連の市場規模 (2010年の世界市場規模)
- 半導体関連の電解研磨技術
SEMASPEC (米国半導体製造設備技術基準) が考えている判定方法 (テストピースによる判定)
- SEMASPEC 90120401B
ガス供給システム部品に関して、金属表面をSEM分析するための、SEMASPEC試験方法
- SEMASPEC 90120403B
ガス供給システムに関する、電解研磨したステンレス管の表面組成及び、
化学的性質、XPS分析するためのSEMASPEC試験方法
- SEMASPEC 91060573B
ガス供給システム部品に関する、電解研磨管の表面及び酸化物組成。
オージェ電子分光分析するSEMASPEC試験法
- SEMASPEC 90120400B
ガス供給システムに関して接触式断面曲線測定法によって
表面粗さを決定するためのSEMASPEC試験方法