基礎から学ぶプラスチック製品設計のポイント

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「プラスチック」は我々の生活の中に浸透しており、使われていないモノを見つけることが困難です。進歩の早いスマートフォンなどの携帯製品にもプラスチックは使われています。  「小型化」、「薄型化」、「軽量化」、「省電力化」、「機能・性能の高度化」および「低コスト化」などの要素が、今後の開発製品には強く要求されてきます。
製品設計者はこれら市場要求に応えるため、製品要件を整理し製品設計に当らねばなりません。製品設計に当たっては、決して「樹脂材料」、「金型」、「成形加工」単体の断片的な偏った知識では太刀打ちできません。良い製品設計には、これらの基礎および相互関係を良く理解し、全体のバランスを図ることが重要です。  本講座では、製品設計のポイントを、「金型」、「成形加工」、「樹脂」との関係を交えながら説明いたします。  「プラスチック製品」は製品設計だけでなく、資材調達、購買、成形加工、製造、品質保証・品質管理、研究・開発、販売・営業などの全工程で成り立つものです。本講座は設計者だけでなく、プラスチックモノづくりに関わる多くの方の役に立つ講座であると思います。  当日はプラスチック成形品サンプルを展示いたします。図や写真だけではわかりにくいものも、実際に手に取り、見て、触れていただくことで、より理解が深まるものと思います。

  1. 金型の基礎
    1. 射出成形金型の構造
    2. 射出成形金型の機能
      1. 流す (スプルー/ランナー/ゲート)
      2. 形を作る
      3. 固める (冷却)
      4. 取り出す (離型)
  2. 成形加工の基礎
    1. 射出成形機 (射出装置および型締装置)
      1. 型開力 (選定樹脂と投影面積との関係)
      2. 適正な型締力
      3. 成形機の周辺機器
    2. 成形サイクル
    3. 保圧とゲートシール
  3. 樹脂材料選定の基礎
    1. 樹脂の特性
      1. 熱可塑性/熱硬化性
      2. 結晶性/非結晶性
      3. 性能向上のための特性改質
      4. 温度と体積 (PVT特性)
      5. 流動性 (粘性)
    2. 樹脂の物性
      1. 物理的特性/機械的特性/熱的特性/電気的特性/化学的特性/成形加工特性/その他
      2. 物性表の見方/樹脂材料の選定
    3. 樹脂種類と製品用途 (汎用性/エンプラ、熱硬化性、熱可塑性エラストマー、その他)
  4. プラスチック製品設計のポイント
    1. パーティングライン
    2. 抜き勾配
    3. アンダーカット (形状を作るための金型処理方案)
    4. ゲート
    5. 製品形状と成形不良 (バリ、ヒケ、ウェルドライン、変形)
    6. 設計要素形状 (フック/リブ/ボス)
  5. プラスチック技術最新動向 (ドイツ K2016視察)
    • 入手サンプル、動画、写真を使って説明いたします。
    • K2016とは? (世界最大のプラスチック・ゴムの国際博覧会)

会場

東京流通センター
143-0006 東京都 大田区 平和島6-1-1
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