(2017年6月6日 10:30〜12:10)
人体に触れずにバイタルサインを計測する技術の研究がにわかに活発になっている。例えば、レーダーを用いることにより、体表面上に生ずる呼吸と心拍に伴う微細な動きを捉える。このような非接触バイタルサイン計測の利点は、患者への負担が極力少なく、しかも無拘束・無意識などが挙げられる。 本技術を活用し、「社会安全システム(感染症)」、「在宅ヘルスケア」分野に焦点を当て、革新的な医用機器の実用化研究・開発について紹介する。
(2017年6月6日 13:00〜14:40)
心拍数とその変動は重要な生体情報であり、活動量推定やストレスモニタリングから心疾患の予兆検出までさまざまな応用が提案されています。しかし、従来のウェアラブルデバイスではセンサ部を直接皮膚に接触させる必要があり、ユーザビリティの低さが普及を阻む大きな課題となっていました。そのため、衣服の上から、あるいは体から離れた位置から心拍を計測する、非接触心拍計測技術が注目され研究が進められています。 本講演では特にマイクロ波ドップラーセンサを用いた非接触計測技術に着目し、基礎と課題、技術動向、及び信号処理技術について解説します。
(2017年6月6日 14:50〜16:30)
本講座ではMIMOシステムを用いたマイクロ波バイタルサイン計測法について解説します。マイクロ波センシングの最大のメリットは非接触であることです。特に、MIMOシステムと呼ばれる複数アンテナを用いることによって、呼吸や心拍等のバイタルサインの検出感度を飛躍的に高めるだけではなく、生体の位置も推定することが可能になります。 今回は実際にはハードウェアをどのように作れば良いのか?アルゴリズムはどうすれば良いのか?マイクロ波センシングで何をどこまでセンシングできるのか?などについて詳しく解説いたします。