分析法バリデーションは、実施する側も、CTD を作成する側も、相当な労力を要する作業です。その労力が故に、個々の項目につき、深い理解を得ないまま機械的にこなしておられる方も多いのではないでしょうか。特に、分散分析を用いた室内再現精度は、元々難解であり、エクセルに数値を入力して済ましている方も多いのではないでしょうか。 本講習ではまず、室内再現精度の理解に最低限必要な、基礎的な統計量につき、解説します。次に、従来の講習でありがちなすべての試験法のすべての分析能パラメータを網羅的に解説するのではなく、室内再現精度に比重を置き、皆様の理解の一助として頂きたいと考えます。 また、労力をなるべく軽減化するための4つの工夫についても合わせて解説します。