第1部 パワーデバイスの接合における信頼性評価
(2017年5月25日 10:30〜12:00)
SiCやGaNを用いたパワー半導体デバイスは、200℃以上の高温動作が可能となります。高温動作は、冷却器の簡素化や、短時間大電流対応など、システム全体のメリットがあります。それらを実現するには、デバイスの実装技術、とりわけ接合技術が重要で、熱特性、電気特性に加え、温度変化に対する信頼性が必要です。
接合技術は、Agナノ系、合金系など、さまざまな技術が研究されていますが、低コストを狙ったCuナノ系も候補の1つと思われます。
そこで、Cuナノ粒子接合を中心として、パワーサイクル信頼性などについて説明します。
- EV/HV技術
- 次世代パワー半導体
- パワー半導体用接合技術
- 接合技術に求められる要件
- 接合技術の概況
- Cuナノ粒子接合
- 熱特性および予測
- 信頼性評価
- その他の接合技術
第2部 パワーデバイスパッケージの放熱性能評価技術
(2017年5月25日 12:45〜14:15)
本講演では、半導体パッケージの熱抵抗を直接的に測定する「過渡熱測定」について解説し、適用事例としてSiC MOSFETの放熱特性評価および故障解析例を紹介する。
- 過渡熱測定による放熱特性評価
- 熱抵抗と熱容量
- 構造関数
- SiC MOSFETの放熱特性評価
- 故障解析への応用
- 熱流体解析と過渡熱測定の組み合わせによる詳細解析
第3部 Cuワイヤボンディング接合部の信頼性評価
(2017年5月25日 14:30〜16:00)
- ワイヤボンディング接合部の信頼性評価の流れ
- ワイヤボンディング接合部の信頼性評価の項目
- ワイヤボンディング接合部の信頼性評価方法
- ストレスの印加方法
- 接合強度による評価方法
- 電気特性による評価方法
- ワイヤボンディング接合部の強度
- 型式間の比較
- Cuワイヤ、Pd被覆Cuワイヤ、Auワイヤの比較
- 電気特性の結果
- 型式間の比較
- Cuワイヤ、Pd被覆Cuワイヤ、Auワイヤの比較
- ワイヤボンディング接合部の劣化メカニズムの解明
- ワイヤボンディングの不具合原因の特定
- まとめ