本講座では、プラスチック成形品設計の留意点についてわかりやすく説明いたします。また、成形品設計の観点から、プラスチック素材、金型、成形加工の基礎についても詳解致します。
「プラスチック」は我々の生活の中に浸透しており、使われていないモノを見つけることが困難なくらいです。進歩の早いスマートフォンなどの携帯製品にもプラスチックは使われています。「小型化」、「薄型化」、「軽量化」、「省電力化」、「機能・性能の高度化」および「低コスト化」などの要素が、今後の開発製品には強く要求されてきます。 これら市場要求に応えるため、製品要件を整理し製品設計に当らねばなりません。製品設計に当たっては、決して「プラスチック材料」、「金型」、「成形加工」単体の断片的な偏った知識では太刀打ちできません。これらの基礎知識を持ち、全体のバランスを図ることが重要です。 本講座では、プラスチック製品設計に携わる新入社員をはじめ、プラスチック関連業務に関わる方を対象に、「プラスチック材料」、「金型」、「成形加工」および「成形品設計」を基礎から説明いたします。仕事を始められた方が疑問に思われそうな内容を「Q&A」形式で取り上げておりますので、理解しやすいと思います。 「プラスチック製品」は製品設計だけでなく、資材調達、購買、成形加工、製造、品質保証・品質管理、研究・開発、販売・営業などの全工程で成り立つものです。本講座は設計者だけでなく、プラスチックモノづくりに関わる多くの方の役に立つ講座であると思います。 プラスチックだけでなく、最新技術の動向を知っておくことも大切です。代表的な国際プラスチック博覧会 (K2016等) 情報を、成形品サンプルや動画などでお伝えします。 当日はプラスチック成形品サンプルを10点以上展示いたします。図や写真だけではわかりにくいものも、実際に手に取り、見て、触れていただくことで、より理解が深まるものと思います。