光造形法の発明後、各種三次元積層造形法 (Additive Manufacturing:AM=3D Printer) が発明され、実用化されてきた。今日、20年以上経過し基本特許が切れようになり、2012年頃から3Dプリンターがメディアで連日取り上げられ、過熱気味に報道されてきた。しかし、最近ではおおかた理解され、落ち着きを示すようになってきた。「IoT、Industrie 4.0など」との関わりから大きな期待も寄せられ、今までの大量生産=安価という図式から、3Dプリンターを利用した高付加価値・多品種生産という点に注目して取り組みが始まろうとしている。しかし、そのプリント出力物 (材料) の完成度は必ずしも高いものではなく、3Dプリンターが将来大きく活躍するためには要求される性能を有する材料開発にかかっている。
本講演では特に3Dプリンター材料の中でも大半を占める樹脂材料を中心に、求められる特性とその現状を俯瞰するとともに、ビジネスチャンスにつなげる開発動向および今後の方向性を探る。
- はじめに
- 3Dプリンターとは?
- 3Dプリンターでなにができるか?
- 3Dプリンターと材料の開発の歴史
- 3Dプリンターおよびその材料の国内外の市場
- Dプリンターとその材料
- 各積層方式とその材料の求められる特性と現状 -
- 液槽光重合法 (光造形法) 用液状光硬化性樹脂の現状と課題
- 材料押出し法 (溶融樹脂積層法) 材料の現状と課題
- 粉末床溶融結合法 (粉末焼結) 用材料の現状と課題
- 結合剤噴射法材料の現状と課題
- 材料噴射法とその材料の現状と課題
- その他、金属造形法とその材料
- いま注目されている3Dプリンターの用途について
- セラミック造形
- 医療・歯科用途など
- 宝飾用途など
- その他の用途
- 国内外の装置メーカー、材料メーカーの動向
DMS2017 (Tokyo) 、Formnext2016 (Frankfurt) などからその動向を知る
- 材料から見た3Dプリンターの今後の行方
- まとめ
スケジュール
- 12:30〜16:00 セミナー
- 16:00〜16:30 休憩・移動 (徒歩5分程度)
- 16:30〜17:00 アルテック 株式会社 東京テクニカルセンター見学