GMP適合性調査に先立ち調査権者に提出する資料として、施行通知に基づいてPMDAに提出する資料と、PIC/Sの推奨する「サイトマスターファイル (SMF) 」とでは大きな相違点がある。後者は「品質システム」の全体像の提示を求め、「企業のポリシー」を問う事項が多い。
この相違点を考慮し、どのような図書を準備すべきかを具体例を挙げて解説する。
- サイトマスターファイル (SMF) の留意点
- 品質システムの全体像提示が一番の目的
- 品質システムの説明資料として品質マニュアルを作成
- 品質リスクマネジメントに関する企業方針を記載
- 品質マニュアルの章立て例
- SMFの適用範囲
- SMFの記載内容
- 会社に関する一般情報
- 製品品質の照査と変更管理を記載
- 製品出荷手順を記載
- サプライチェーン全体の総合的なフローチャートを記載
- 供給/委受託業者の管理について記載
- 重要人物等に対する教育方針や教育プログラムを記載
- 構造設備の詳細情報を記載
- バリデーション、洗浄バリデーションの方針を記載
- メンテナンス方針を記載
- 品質管理業務の記載
- 苦情処理、製品欠陥、回収手順の記載
- 自己点検を記載