細胞培養の基礎と日常管理

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会場 開催

本セミナーでは、細胞の取り扱いの基礎から汚染、細胞の取り違え防止、各種検査での品質管理のポイントを解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部. 細胞培養の基礎と培養条件の最適な設定法

(2017年5月9日 10:30〜12:30)

 細胞は全ての生物の構造上、機能上の最小機能単位である。細胞培養技術は医学のみならず、農学、理学、工学、薬学等の分野で研究・開発に必須の生きた細胞を扱う基本的技術となっている。  講演では、細胞培養の背景と培養条件の最適化について紹介する。

  1. 細胞とは
  2. 細胞培養の歴史
  3. 細胞株の種類と特徴
  4. 細胞培養条件の最適化
    1. 無菌性
    2. 温度
    3. 栄養源
      1. 培地
        1. 基本培地
        2. 無血清培地
        3. 成分既知培地
        4. 代表的な基本培地の特徴
      2. 血清
      3. 設備・器具
      4. 細胞の継代
      5. 細胞の凍結保存・輸送方法
  5. 終わりに

第2部. 細胞培養の品質・日常管理のポイント

(2017年5月9日 12:20〜14:40)

 細胞培養は全ての実験の基本である。用いる細胞の種類によっては様々な培養形態、培地の組み合わせがあるが、その基本的な考え方は単純明快である。すなわち、雑菌等の混入 (コンタミ) を防ぎ、目的とする細胞を維持・培養することである。  本講座では経験の浅い研究者が理解すべき細胞培養のコツ、培養室の管理者の役割、培養教育担当者の心得などを解説する。

  1. 始めに
    • 細胞培養とは
    • 目的、種類
  2. 細胞培養に必要な条件
    • 培養室
    • 機器
    • 要員
    • 手技
  3. 培養室の設備要件 (培養に必要な機器を正しく使う)
    • 培養室の構造、バイオセーフティー、遺伝子組み換え
    • 安全キャビネットとクリーンベンチ
  4. 培養室における物品の管理
  5. 細胞培養の肝 (ヒューマンエラー対策)
  6. 培養室の管理 (培養室を守る)
  7. 培養室の運用と管理者の役割
    • 着衣
    • 履物
    • 出入り制限
    • ルール作成
  8. 要員教育 (座学と実践)
    • 見せる
    • 見る
    • 対面教育
  9. 細胞培養のイメージトレーニング

第3部. 細胞培養における品質劣化の早期検出・対策・予防

(2017年5月9日 15:10〜16:40)

 細胞培養を用いた研究・開発には、細胞の品質 (性質) を一定に保つことが重要である。細胞の性質が変化した例、細胞の品質に影響を与える要因、および予防等について細胞バンクで行っている品質管理を含め紹介する。

  1. 細胞の性質が変化した事例
    1. 細胞の形態の変化
    2. 細胞の性質の変化
  2. 細胞の品質に影響を与える要因
    1. 培地・血清
    2. 継代操作
    3. 凍結 – 融解操作
  3. 品質管理に必要な検査
    1. マイコプラズマ検査
    2. 種の同定検査
    3. その他
  4. 対策と予防

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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