(2017年5月17日 10:00〜11:30)
裸眼立体視を用いたHUDは、虚像光学系に比べ、輻輳調節矛盾の問題により表示する情報の読み取りがしにくいと考えられていたが、実際には裸眼立体視光学系の方が虚像光学系よりも提示情報が読み取りやすいことを示す実験結果が得られた。 この事実は、今後のHUD開発に有用な情報であると考える。
(2017年5月17日 12:10〜13:40)
(2017年5月17日 13:50〜15:20)
AR (拡張現実) 技術を用いた車両搭乗への視覚情報提示とそれを用いた快適性の操作に関する研究開発について紹介します。 前半では、車両搭乗者を対象とした車載AR提示装置の開発事例を紹介します。具体的には、フォロントガラスに仮想情報を提示し車両前方シーンとの重畳提示を行うウィンドシールドディスプレイ、プロジェクションマッピング技術を用いて車体内部を透明化することで視覚領域を低減するシースルーディスプレイ、姿勢計測センサ付きHMDを用いた全方位映像ディスプレイについて解説します。 後半では、開発したディスプレイ方式の特長を活用することで搭乗者の快適性の向上を実現するシステムについて、開発や評価実験の事例を交えて紹介します。
(2017年5月17日 15:30〜17:00)
ホログラム技術は70年に及ぶ長い研究の歴史があり、優れたさまざまな機能を利用した応用の可能性を示しながら、未だに十分に実用化されているとは言い難い。グラフィックアートへのイメージホログラムの応用の他に、光学デバイス用途、光ストレージなどへの応用が検討されて久しいが、実用化に至った例は余り多くない。一方、この数年におけるヘッドアップディスプレイ (HUD) の実用開発および製品化は非常に盛んで、市場の急激な立ち上がりが見られる。 本講座では、ホログラム技術の基本原理、記録材料およびHUDへの応用の可能性と最新の開発動向を紹介し、最後に実用化への技術課題と今後の展望について解説する。