第1部 多官能チオールによるエポキシ樹脂の低温硬化技術とその物性
(2017年5月18日 10:30~12:00)
チオール化合物は、エポキシ硬化の硬化剤として使用されるが、一方では、その特殊な反応性から、硬化速度や硬化物特性の面からも注目されている。しかし、その硬化特性や硬化物特性は、使用するモノマーの構造に左右され、複雑な挙動を示す。
本講演では、チオール化合物を硬化剤として使用するにあたり、特性がどのような挙動をとるかについて紹介する。
- チオール系硬化剤の種類と特徴
- チオール系硬化剤の使い方
- 硬化性組成物
- チオールとエポキシ硬化組成物の安定性
- チオール系硬化剤とエポキシ樹脂の硬化
- 速硬化と低温硬化
- チオール基周辺構造の影響
- 低温・速硬化の利用
- チオール系硬化剤を用いた硬化物の特性
- 機械強度
- 耐水性/耐薬品性
- 耐候性
- エポキシ塗料への適用
- 各種用途への応用
第2部 酸無水物系硬化剤の使用方法と耐熱性、耐湿性、揮発性の改善
(2017年5月18日 12:50〜14:30)
企業の研究・開発・製造に携わる技術者・研究者の方々に対し、酸無水物系エポキシ樹脂硬化剤の正しい取り扱い方法を学んで頂くと共に、弊社の取り組みと製品群をご紹介させ て頂きたいと思っております。
- 酸無水物系エポキシ硬化剤の概要
- 酸無水物の使用方法
- 酸無水物基とエポキシ基の反応
- 硬化条件の設定
- 酸無水物の種類と特徴
- 酸無水物系硬化剤の一般的特徴
- 酸無水物を使いこなすポイント
- 酸無水物/エポキシ樹脂配合比率の最適化
- 当量比と硬化物性との相関
- エポキシ樹脂配合のポイント
- 吸湿による硬化物性の低下
- 酸無水物の安全衛生上の留意点
- エポキシ硬化物性の改良例
- 高耐熱・耐湿性液状酸無水物
- 不揮発性酸無水物
第3部 フェノール樹脂のエポキシ樹脂硬化剤への適用
(2017年5月18日 14:40〜16:30)
フェノール樹脂はエポキシ樹脂の硬化剤として電気・電子材料分野で重要な位置を占めている。
このフェノール樹脂をエポキシ樹脂硬化剤として用いた場合の特性及び、技術的な展開について紹介する。
- フェノール樹脂のエポキシ樹脂硬化剤への適用
- フェノールとエポキシの反応
- ノボラック系硬化剤
- アミノトリアジンノボラック硬化剤
- ポリフェノール系硬化剤
- フェノール樹脂系の技術的な展開例
- アミノトリアジンノボラック硬化剤の応用例
- 特殊フェノール樹脂系硬化剤とその応用例