ドライバ視線・視覚特性とその評価、車載HMIへの応用

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会場 開催

本セミナーでは、ヒトの視覚認知のメカニズムから眼球・瞳孔運動の測定条件の設定指針、個人差による精度のばらつきの対応まで詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 ヒトの視覚認知・情報処理メカニズム

(2017年5月12日 10:30〜12:00)

  1. 視覚処理の機能的枠組み
    1. 視覚の目的
    2. 無意識的推論
  2. 眼球光学系と視力
    1. 眼球の構造
    2. 光受容体
    3. 網膜の構造
    4. 脳内の視覚処理
  3. 空間特性
    1. 視力
    2. コントラスト感度
    3. 空間周波数特性
    4. 空間周波数特性の変化
  4. 時空間特性
    1. 時間周波数特性
    2. 時空間周波数特性
  5. 視覚研究の応用
    1. 画像の空間周波数
    2. 視覚的注意モデル

第2部 眼球・瞳孔運動による自動車ドライバの状態検知技術

(2017年5月12日 12:45〜14:15)

 ドライバ状態をセンシングする技術のニーズが高まっています。その中で、非接触のカメラ方式のセンシングシステムの期待が高まっています。  本講座では、ドライバの「目の動き」の観点から、ドライバ状態検出手法の現状を紹介すると共に、どのように評価を行うか、実際の研究事例を元に説明します。

  1. はじめに (ドライバ状態センシング技術のニーズ)
  2. 様々なセンサとの比較?何故「眼球運動」か?
  3. 眼球・瞳孔運動によるドライバ状態評価・検知手法?開発事例から探る?
    1. 視線挙動 (アイマークレコーダ)
    2. 眼電位
    3. 画像処理
  4. 解析手法
    1. 視線挙動 (アイマークレコーダ)
    2. 眼電位
    3. 画像処理
  5. 眼球運動による検出の問題点?「意識の脇見」
  6. 瞳孔の情報から何がわかるか?
  7. 研究事例の紹介
    1. ドライバ漫然状態検出研究
    2. 自動運転におけるヒューマンファクタ
    3. その他の事例
  8. まとめ

第3部 生理光学の立場から見たヘッドアップディスプレイの安全性

(2017年5月12日 14:30〜16:00)

 自動車用ヘッドアップディスプレイ (headupdisplay:HUD) は、自動車運転中の正面に近い位置かつ遠方に情報を提示できることから、注視対象に向ける眼球運動量が少なく、かつ眼の焦点調節に要する時間を短縮できる。したがって、視認時間が短くなり、交通事故や眼疲労の低減が期待できる。  本講演では、前半にHUDの生理学的安全性を述べ、後半は、加齢に伴う視覚変化に関する知識、生体計測技術、ユーザビリティのノウハウなどを活かし、視覚的ニーズに応じるための理想的なデザインである「視覚中心設計」について、事例とともに紹介する。

  1. 生理光学の観点からヘッドアップディスプレイが求められる背景
  2. ヘッドアップディスプレイ使用時の生理光学
    1. ヘッドアップディスプレイの視線と視認時間
    2. ヘッドアップディスプレイの虚像提示位置と調節・瞳孔反応
  3. ヘッドアップディスプレイの生理的観点から見た安全性
  4. ヘッドアップディスプレイに関する既報
  5. 視覚の観点からヘッドアップディスレイに今後求められるもの
  6. 視覚中心設計を考える
    1. 正面に近く,焦点調節が少ない
    2. 適度な眼球収差
    3. 加齢変化を考慮する
    4. 対象物が明るく,大きく,鮮明
    5. 無意識を意識する
  7. おわりに

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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