スパッタリングは、エレクトロニクスをはじめとした様々なシーンで用いられる重要な成膜技術です。しかし、量産技術をどのように確立し、改善するか?についてのノウハウはあまり知られていません。
本講義では、膜の密着性改善、品質の安定化、生産性向上、トラブル対応など、実務上の重要ポイントを網羅的・具体的に解説します。スパッタリングの基礎を学びたい方から実務エキスパートを目指す方まで、大変お勧めです。
- スパッタリングの基礎
- スパッタリングにおける物理現象を理解しよう
- スパッタの特徴・・長所と短所とは
- スパッタ装置の基本的装置構成を押さえる
- スパッタ膜の現在の用途と今後の可能性について
- 膜物性を最適化しよう
- 膜の機械・光学・電気物性を知る
- 物性とパラメータの間にあるものを理解しよう
- コンディションのあらゆる変動要因を知ろう
- 膜の分析技術を駆使しよう
- ガス分析データを解析するとここまで分かる
- 望ましい物性を得るための多種多様なアプローチ
- 品質を安定させるための管理方法
- 複合膜・勾配膜による性能実現のポイント
- 微小欠陥への対処方法
- 微小欠陥の発生メカニズム
- 微小欠陥の検査・検出と集計の効率化
- 欠陥の解析による原因究明から対策までの流れ
- 欠陥の直接/間接的モニタリングの実際
- 生産性と欠陥のトレードオフへの考え方
- 膜の密着性・信頼性を確保するには
- 剥離はなぜ起こるのか
- 密着性評価の各種手法
- 密着性を改善するためのアプローチ
- 各種信頼性評価の目的を理解する
- 評価の効率化と品質管理の負荷を抑える方法
- 一般的評価方法の限界、独自の評価技術を確立しよう
- 生産性を向上させるには
- サイクルタイムの考え方と制約条件を知る
- スパッタ装置のメンテナンスサイクルを理解する
- 稼働率を見える化しよう
- 稼働率を上げるための方法とポイントを押さえよう
- 打ち手の選択・・作業負荷、改造コストから最終判断
- スパッタの実務トラブル対策
- うまく搬送できない
- 真空度が上がらない
- ターゲットの利用効率が悪い
- ターゲットから発塵してしまう
- メンテナンスにものすごく時間と手間がかかる
- 変色、シミ、シワが発生する
- 過去より欠陥が増えたが原因が分からない
- 面内ばらつき、ワーク間ばらつきが大きい
- よく装置が壊れる
- テスト結果が再現しない
- スパッタ装置の能力を最大限に引き出すには
- 用途による装置の進化・発展の違い
- インライン装置の特徴と性能を引き出すポイント
- 枚葉装置の特徴と性能を引き出すポイント
- ロールtoロール装置の特徴と性能を引き出すポイント
- スパッタ装置を導入・改造するにはここを押さえよう
- 装置仕様決定のステップと最重要項目
- 装置導入のための評価方法とチェックポイント
- 改造でできる事とできない事を知る
- 遊休装置を復活させるときに押さえるべきポイント