顧客に価値ある製品を提案することを目的に、プレミアム感や快適性などの抽象的な感性を明確化する手法を事例ともに解説していく。「感性工学とは、人間が持っている願望としてのイメージや感性を物理的なデザイン要素に翻訳し、具体的に設計する技術のこと」 (長町三生) この「人間が持っている願望としてのイメージや感性」をどのように探り出し、どのように見える化 (明確化) していけば良いのか?
商品コンセプトを、チームで共有してベクトルを揃えたいが、コンセプトが抽象的で定義化できずに困っている。そんな時に試してほしい手法の紹介と、受講者の皆さんにも実際に考えて頂いたり演習をしたりしながら、この曖昧で共有しにくい抽象的な感性をいかに扱うべきかについて迫ります。
- 「人間が持っている願望としてのイメージや感性」の見える化
- 「フォーカスグループインタビューによって製品をデザインするのはとても難しい。多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ」 (スティーブ・ジョブス)
- アイスブレイク
- 感性の明確化の基礎
- 通常のインタビューやアンケート調査で、顧客が求める感性を明らかにするのは難しい
- 顧客が求める感性を明らかにするフレームワーク:3分類×4観点
- 心理学からのアプローチ (投影法) :ビジュアル刺激法
- 文化人類学からのアプローチ (エスノグラフィ) :行動観察
- 感性の計量的な検証方法
- 実例から学ぶ [1]:概念を起点に感性を明らかにする
- 「ユーザーが求める快適」を見える化する
- 「ユーザーが求める快適」をどのように明確化するか?:討議
- 手法の解説
- 快適をフレームワーク (4観点) で考える演習
- 振り返り
- ユーザーが求める「次のプレミアム」とは何か
- 「ユーザーが求めるプレミアム」をどのように明確化するか?:討議
- 手法の解説
- 働く女性のプレミアム事象を考える演習
- 振り返り
- 実例から学ぶ [2]:具象を起点に感性を言語化にする
- 行動観察を活用して、ユーザーが求める感性を言語化する
- 心理学の投影法を活用して、ユーザーが求める感性を言語化する