第1部. ドレッシング材を4つの視点から整理する
~薬事/ガイドライン/製品特長/診療報酬~
(2017年4月17日 10:00〜11:30)
ドレッシング材について、「薬事」、「学術 (学会のガイドライン) 」、「製品特長」、「診療報酬」、の4つの視点から整理します。
とりあげるドレッシング材
- 皮膚欠損用創傷被覆材
- 非固着性シリコンガーゼ
- 真皮欠損用グラフト フィルムドレッシング
- 救急絆創膏等
- ロール状フィルム
- 滑り機能つきフィルム
- いわゆるラップ療法用材料等
- 薬事分類の視点
- 医療機器 (傷に使うことが認められたドレッシング材)
- 皮膚欠損用創傷被覆材
- 非固着性シリコンガーゼ
- 真皮欠損用グラフト
- フィルムドレッシング
- 救急絆創膏 等
- 雑品 (傷に使うことが認められていないドレッシング材)
- ロール状フィルム
- 滑り機能つきフィルム
- いわゆるラップ療法用材料 等
- 学会のガイドラインの視点
- 日本褥瘡学会のガイドラインの解説
- 保存的治療目的:傷に使うことが認められたドレッシング材)
- 予防ケア (スキンケア) 目的:傷に使うことが認められていないドレッシング材
- 製品特長の視点
- ハイドロコロイド、ハイドロジェル、フォーム、アルジネート、生物由来等
- 抗菌性ドレッシング
- シリコン粘着性ドレッシング
- 診療報酬の視点
- 医療機関内での保険償還方法
- 在宅での保険償還方法
第2部. 看護師からみた褥瘡治療の現状
~創状態に応じたドレッシング材の選定と求める機能性~
(2017年4月17日 11:45〜13:15)
「創部を湿らせて治す」ことが基本的な治療法となった今日、適切なドレッシング材の選定が創傷治癒の鍵を握るといっても過言ではありません。
本講座では、多様な創部の状態を呈する褥瘡におけるドレッシング材の有効な活用法について説明すると共に、現行の機能に加え、さらに求められている新機能についてエビデンスを踏まえながらお伝えしたいと思います。
- 急性創傷と慢性皮膚潰瘍 (褥瘡、下腿潰瘍) について
- 創傷治癒過程について
- 創傷が慢性化する要因
- 微生物負荷の概念
- Critical colonizationとバイオフィルム
- 創傷治癒と湿潤環境理論について
- wound bed preparation (創面環境調整) の必要性
- TIMEコンセプト
- NERDS and STONES
- 褥瘡の分類
- 局所治療のスキーム
- 滲出液管理の重要性
- ドレッシング材の機能
- 創の状態に応じたドレッシング材の選び方
- ドレッシング材使用時の注意点
- 未来のドレッシング材
第3部. コラーゲンの構造および性質とドレッシング材への応用
(2017年4月17日 14:00〜15:30)
- コラーゲン概論
- コラーゲンの可溶化
- ゼラチンおよびコラーゲンペプチド
- 医療分野におけるコラーゲン
- 安全性
- 応用分野
- ドレッシング材への応用
- 課題と展望 など
第4部. 臨床医からみた褥瘡治療における外用剤・ドレッシング材の選定基準
(2017年4月17日 15:45〜17:15)
- 創傷治癒過程の理解
- 正常の創傷治癒過程とは
- 褥瘡・熱傷がなぜ難治となる理由
- 創傷治癒を阻害する4つの要因
- 壊死組織の対処法
- 創傷と細菌の関係
- 感染の見極め方~クリティカルコロナイゼーションとは
- バイオフィルムの性質
- 創傷の感染管理
- 細菌を制御する創傷被覆材
- 湿潤療法:創傷に適切な水分量は?
- 創傷被覆材の進化
- 創傷被覆材の種類と使い分け
- 痛みにどう対処するか
- 創傷被覆材の問題点・新製品開発における課題
- それでも創傷治癒が進まない場合
- 難治性創傷の補助療法
- 創傷治癒を促進する外用剤など