本セミナーは、塗布液物性の基礎から解説し、8種の塗布欠陥カテゴリーについて発生メカニズムと対策例から類似のトラブルへの対応について詳解いたします。
近年ダイを用いた塗布は、塗工精度や繰り返し安定性に優れ、全量塗布できることなどからポピュラーになってきている。しかしながら、ダイ塗布では操作できる塗工条件に制約がありそれを越えると欠陥を生じる。 このような塗布現象を理解するためには、粘度、表面張力、分子間力 (濡れ性) といった塗布液物性や、現象の発生メカニズムを理解することが必要である。また、このような知見を実務上極めて重要な欠陥対策に活かすことで、ダイ塗布のみならずロール塗布、ブレード塗布などにも共通する塗布欠陥発生メカニズムに対応できる。さらには、欠陥の主原因を変更せずに副次要因の組合せで解決することも可能な場合がある。 本講では種々の欠陥の発生メカニズムを明らかにするとともに、それぞれの欠陥に対していろいろな解決策を明らかにする。