本セミナーでは、ガラスの基礎から解説し、ガラスの強度測定法、破壊解析手法やガラスの強度を高める手法 (熱強化、化学強化) について詳しく解説いたします。
ガラスは、その組成や構造を変えることにより種々の希望する特性を容易に得ることができる有用な材料ですが、脆性破壊を示す代表的な材料でもあります。このため、強度に対する信頼性は決して高くはありません。ガラスの破壊現象を理解し、安全性や信頼性を向上させることができれば、ガラスの用途を大きく広げることができますし、製造歩留の向上等の生産性も大いに上げることができます。 ガラスとはどのようなものか、破壊に対してはどのように考えるべきか、このような疑問に対し、破壊の基礎的要素から分かりやすく解説します。また、反力試験法やQuasi – static試験法等の新しい概念を含めた強度測定方法、Caustics法や光弾性法等の破壊解析手法、近年着目されているセキュリティレベルの試験方法も紹介します。さらに、ガラスの強度を高めるにはどのような手法があるのか、熱強化ガラスや化学強化ガラスの主な特徴とその方法を説明します。これらの知識は、ガラスの研究・開発のみではなく、ガラスを製造する上でも大いに役立つことでしょう。