第1部
CMC申請資料の必須記載情報の明確化と作成効率化・レビュー実施
(10:30~12:30)
薬事法改正後、承認申請書の承認事項の大半はCMC関連情報となっている。
本講演では、昨今増加するCMC申請資料に記載すべき情報を明確にし、効率的な資料作成の要点・方法について解説すると共に当局への提出前のレビュー・QCの要点についても紹介する。
- 申請資料作成時に引用すべき主なガイドライン・通知の解説
- ICH-Qガイドライン
- 国内関連通知
- CTDモックアップ (記載例)
- 承認申請書と品質概括資料 (QOS) の記載事項の関連について
- CTD – 品質概括資料作成のポイントの解説
- 製造方法欄の記載方法
- 重要工程の設定
- 一変/軽微変更届出事項の設定
- 規格及び試験方法の設定方法及び分析法バリデーション実施時の留意点
- 安定性試験の評価方法
- モジュール1中に記載すべきCMC関連情報
- 一変・軽微変更届時の資料作成のポイントの解説
- CMC申請資料のレビュー・QCについて
- 質の重要性
- QCの手順
第2部
CTD-Q記載における3極要求事項の違い
(13:15~15:15)
日米EU三極でのCTD-Qの取り扱いの違いを中心に、最近の話題を取り込みながら、化学合成医薬品のCTD-Q作成の基本や留意点等について解説する。
日米EU三極の承認申請を見据えた、特に日本における承認申請のためのCTD-Qの作成と留意点を、弊社の経験を踏まえて、 CTD-Q の各 section 毎に求められる内容を事例に基づき解説する。
- CTD-Qとは
- 資料概要/添付資料とCTD-Qの相違点
- 製造セクションでの留意点
- 出発物質、重要工程、重要中間体について
- 特性セクションでの留意点
- 製剤設計セクションでの留意点
- ICH Q8の内容
- 原薬/製剤/添加剤の管理及び標準品又は標準物質セクションでの留意点
- 規格及び試験方法
- 分析法バリデーション
- 海外薬局方の試験法
- 安定性セクションでの留意点
- リテスト期間及び有効期間の外挿
- ブラケッティング法やマトリキシング法の適用
- 照会事項への対応
- 三極 (同時) 申請に向けた取り組み
- 三極CTD-QのGap Analysis
- 欧米にはない日本独自の要求
第3部
CMC申請における適合性調査対応 (仮)
(15:30~17:30)
適合性調査 (PDMA) や承認前査察 (FDA) は、製造販売承認を得るための大きなイベントである。
「普通にやっていれば、問題ない」とも言われるが、CMC分野において調査・査察をスムーズに乗り切るための留意事項 (準備、対応、回答) を考える。
- 適合性調査の傾向
- 調査対象ごとの留意点
- 原料の管理
- 製造パラメータ
- 中間製品の管理
- 出荷試験 (原薬・製剤の管理)
- 分析バリデーション
- 分析法移管
- 規格設定の根拠となるデータ
- 実験室の現場
- 安定性試験機 (チャンバー)
- 治験薬製造
- 指摘と改善・是正
- 適合性調査から考えるCMC申請/CMC業務
- 原薬/製剤担当
- 申請書/申請資料作成担当
- レビュー担当
- 薬事担当