本セミナーでは、燃料電池触媒の活性化技術と白金代替触媒の開発について詳解いたします。
(2017年4月11日 12:45~14:45)
(2017年4月12日 15:00〜16:30)
高性能な発電システムとして、燃料電池の開発が行なわれ、実用化が始まっている。定置用燃料電池の販売に続き、燃料電池自動車の一般販売も発表された。燃料電池車の特徴や課題は、従来のガソリンエンジン車やハイブリッド車とは違ったものとなる。高性能化、耐久性向上などは解決されつつあり、現在は、低コスト化が主要な課題となっている。 この解決のために、開発が行なわれている低白金触媒、非白金触媒について紹介する。
(2017年4月12日 10:30~12:00)
燃料電池のカソード触媒として、窒素ドープカーボン系触媒の研究が世界的に盛んである。引用回数が千を超える論文が10件以上ある。カーボン触媒の活性や耐久性は実用レベルに近づいている。一方では、活性点の構造や反応メカニズムにおいて不明な点が多い。 本講では、窒素ドープカーボン触媒の研究動向を、特に活性点やメカニズムに関して詳しく述べる。
(2017年4月12日 13:00〜14:30)
現在生産されている内燃機関を搭載した自動車のほぼ全てに、内燃機関から排出される燃焼排ガスを浄化する触媒が装着されている。この「自動車用排ガス浄化触媒」は大気を排ガスで汚染させないためにも必須な部品であり、また貴金属を多量に使用し高価な部品でもあることから、弛まぬ研究開発により日々進化をしている。 一方で、「自動車用排ガス浄化触媒」は重要かつ高価な部品であるにも関わらず、エンジンシステムや制御との密接な関係で成り立つ特殊な部品であることから、その技術概要については一般的には知られていない。 本講演では、自動車排ガス浄化触媒について基本知識を説明した後、自動車排ガス浄化触媒であるが故の課題と今後の対応について説明する。
- ナノ化、コアシェル化、合金化などによる白金低減化技術 -
(2017年4月12日 14:45〜16:15)
燃料電池用などの電極触媒として金属間化合物を用いた研究結果を紹介いたします。金属間化合物触媒を用いることに依り、触媒反応が促進されるだけでなく、一酸化炭素、含硫黄化合物などに依る被毒の問題も解決され、新しい電極触媒として注目されています。 講演ではナノ粒子の合成方法から触媒特性試験結果を紹介いたします。